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ローマ人の物語(37) 最後の努力 下 新潮文庫

塩野七生【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/08/28
JAN 9784101181875

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商品レビュー

3.9

37件のお客様レビュー

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2022/05/14

キリスト教を世界宗教にしたのはコンスタンティヌスだったんだな。 最初の中世人、コンスタンティヌスは優秀な政治家だと思うが、彼がしたことを端緒に能無しが単に生まれから、神からの指名から、貴族、司教になる中世、引いては現代の仕組みまでに続いている。彼がいなかったらまったく違う世界が今...

キリスト教を世界宗教にしたのはコンスタンティヌスだったんだな。 最初の中世人、コンスタンティヌスは優秀な政治家だと思うが、彼がしたことを端緒に能無しが単に生まれから、神からの指名から、貴族、司教になる中世、引いては現代の仕組みまでに続いている。彼がいなかったらまったく違う世界が今、あったのではないか。

Posted by ブクログ

2021/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ローマを捨てて新都に首都機能を移転してしまえば、それはもうローマ帝国ではないのではないだろうか。 元々ローマ帝国の皇帝は元老院と民衆の双方から認められなければ帝位に就くことはできなかった。 それを、神から与えられた権威であると皇帝の意味を書き換え、蛮族の侵攻から民を守るのも蛮族に蹂躙されてからじゃなければ動き出さず、生活に余裕の亡くなった人々は芸術的センスを失い、法律すら宗教(キリスト教)の前では無力になってしまった。 もはやローマ帝国の片りんなどどこにもないではないか。 ”キリスト教徒に認められたこの信教の完全な自由は、他の神を信仰する人にも同等に認められるのは言うまでもない。(中略)いかなる神でもいかなる宗教でも、その名誉と尊厳を損なうことは許されるべきではないと考えるからである。” 当初の目的は、よい。 だけど、どんどん価値の下がる銀貨で暮らしながら、金貨で税を治めなければならないような生活を強いられた庶民は、税金で優遇される上に生活費の面倒も見てくれるキリスト教に流れてゆく。 兵隊たちも、週に一度の安息日が保障されるキリスト教に流れてゆく。 きっかけは些細でも、その流れは誰にも止められなかった。 ましてや、皇帝の名を冠した新しい都にはキリスト教以外の宗教的建築物がたてられることはなかったのだから。 コンスタンティヌス自身はキリスト教徒であるかどうかはわかっていないらしい。 単に政治的にキリスト教徒を利用しただけなのかもしれない。 ”一神教の宗教とは、教祖の言行が最重要の教理になる。だがその教理は、解釈しその意味を解き明かす人を通すことによって、初めて一般の信者とつながってくる。これが、教理の存在しない多神教では専業の祭司や聖職者の階級は必要ないのに対して、一神教ではこの種の人々の存在が不可欠になってくる要因であった。” 神から皇帝というくらいを与えられたので、戴冠式や帝冠などが必要となる。 そして神と皇帝を結びつける司祭という存在はますます大きなものとなっていく。 寛容を国是としたローマ帝国が、非寛容のキリスト教に取り込まれるのは時間の問題だ。 もうこれでは暗黒の中世と同じだもの。 その他に私がコンスタンティヌスが嫌いな理由は、酷薄な性格。 不要となれば血のつながった息子を執拗な拷問の末に獄死させ、妻を熱湯風呂に閉じ込めて殺すことを辞さない。 身内を殺すというだけでも許せないのに、何もそこまで残酷な殺し方をする必要ないじゃない。 でもたぶん、好きで残酷な仕打ちをしたのではなく、ただ単に不要な家族に興味がなかったんじゃないかと思う。 最低。

Posted by ブクログ

2021/04/25

コンスタンティヌスとキリスト教の関係をメインに描いた巻。 もともと、多神教であったローマにおいて、一神教のキリスト教を保護することで、ローマ的なものが壊れていった。そのキリスト教も、心からの信仰の布教が成功した結果ではなく、コンスタンティヌスがキリスト教徒に与えた優遇策を目当てに...

コンスタンティヌスとキリスト教の関係をメインに描いた巻。 もともと、多神教であったローマにおいて、一神教のキリスト教を保護することで、ローマ的なものが壊れていった。そのキリスト教も、心からの信仰の布教が成功した結果ではなく、コンスタンティヌスがキリスト教徒に与えた優遇策を目当てに改宗者が増えた様子。 また、コンスタンティヌスがこれほどまでにキリスト教を保護した理由として、皇帝の世襲制を認めさせるために絶対的な神を必要としたため、という説が語られる。 最後、コンスタンティヌスはペルシャ征討の軍中、病に倒れ、その治世を終える。

Posted by ブクログ

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