長らくポルノグラフィティファンなのに、つい最近この本の存在を知った。中学生向け課題図書ということで、内容は浅め。中学生が向き合うであろう漠然とした将来への不安を、島という特殊な環境を通して切実さをもって描いている。 ファンとしては因島で実際に行われたライブに触れていることが嬉しい。そして、ボーカル岡野昭仁がライブでいつも言っている「胸張っていけ！自信もっていけ！」という言葉に胸打たれる千波の姿に、自分を重ねる。私もずっとこの言葉に支えられて生きてきた。歌詞の引用があるのも嬉しい。

知り合いのいる図書館のおすすめ本だったので読んでみた。 ポルノグラフィティは少し知ってるぐらい。曲を聴けば、ああ、あのグループね、という程度。 実在のグループが題材になっているので現実感があって面白かった。 進学のこと、家族のこと、友達のこと、様々なことに悩み、揺れ動く心。 そんな中学3年生の千波は地元出身のロックグループにハマっていく。 田舎の狭い社会での閉塞感、将来に対する不安と不満、様々な場面で彼らの音楽に救われ、後押しされ成長していく。 あとがきを読むと地元の子ども達を招待してのライブは実際に開催されたようだ。 読んでいて因島の景色も目に浮かんできた。 色々、面白い本だった。

みんな人間なんだなと気づくころ。 親も先生も兄弟も、みんな人間なんだなと。 そんなこと当たり前なんだけど、当たり前のことこそ気づくのに時間がかかるのよね。 ポルノグラフティか。時代を感じるな。 でもこれ、今使ってる中学校の教科書に紹介されてる本なのよね…。 ポルノグラフティ…曲は聞いたことあるだろうけどな。