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学校の階段(10) ファミ通文庫

櫂末高彰【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エンターブレイン
発売年月日 2009/07/30
JAN 9784757749849

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商品レビュー

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2009/07/30

若さゆえの葛藤、そして完結

【一段目 終わりは着実に】(始まりは強引に) 【二段目 不可解な渇望】(非公認な日常) 【三段目 進む道は二通りあるらしい】(踏みつけられたときの反応には二種類あるらしい) 刈谷に負けてもなお勝ちたい思いに苛まれつつ、見えてしまった「先」なるものの正体不明への困惑、説...

【一段目 終わりは着実に】(始まりは強引に) 【二段目 不可解な渇望】(非公認な日常) 【三段目 進む道は二通りあるらしい】(踏みつけられたときの反応には二種類あるらしい) 刈谷に負けてもなお勝ちたい思いに苛まれつつ、見えてしまった「先」なるものの正体不明への困惑、説明できないもどかしさ、理解して貰えない苛立ちから孤立する幸宏。また、過去に感じた、変わらぬ日常、普通に過ぎていく毎日への絶望的な喪失感に焦燥、その答えを階段に求めた「あの日」の刈谷。そして、同じ境地にいることを、言葉交わず察していく幸宏と刈谷の心情が吐露されながら再度の決戦へと向かっていく。 【四段目 わりと危機かもしれない】(わりと天邪鬼かもしれない) 【五段目 階段部包囲網って何だよっ?】(保育部って何だよっ?) 【六段目 浮かび上がった、はた迷惑な真実】(叩き付けられた、はた迷惑な挑戦状) ここで突然訪れる、階段部大ピンチな校内イベント。素直に決戦に向かわせてくれない横槍感少しアリ。ただ、何気にこれまでの登場人物が総出演で華を添える。この後、このイベントの真意と、友人達の思いにより幸宏の心が氷解、重苦しい雰囲気が一掃される。 【七段目 決戦は今】(決戦は土曜日) ようやく訪れる決戦は少し意外な流れに。最早この2人にとっては「先」を見つけることの方が大事なようである。 【最終段 僕らは】(多分恐らく僕らはみんな) では、その「先」とは何か。それはおそらく希望だったり夢や目標といったもので、十人十色だからこそ具体的な提示がないのだろうが、要はそれに向かってアツくなれ、真っ直ぐ進め、その求める行為こそが人として真に美しい姿だということであろう。その意味では、刈谷が第1巻からずっと言い続けてきた「先」を模索するシリーズだったとも言えよう。階段はあくまで手段なのである。完結らしく、章題や結びの文が第1巻に呼応した秀逸な構成である。

DSK

2019/05/08

一生懸命やってる人はかっこいい。 だけど迷惑行為はたとえ一生懸命でも迷惑行為よね。 彼らはそこにも一本筋を通したから、受け入れられているのだと思う。 素人にはお勧めできない…というか真似しちゃダメ。 人もケガする、自分もケガする…。

Posted by ブクログ

2010/10/06

“その椅子が、ゆっくりと回転する。スクリーンの中の人物が、こちらを向いた。 「!?」 その人物の顔を見て、幸宏は目を疑う。そこにいたのは―― 「皆さん、こんにちは。私は、天栗浜高校『女神委員会』会長・吉田行弘です」 吉田だった。吉田が生徒会長の椅子にふんぞり返って不敵な笑みを見せ...

“その椅子が、ゆっくりと回転する。スクリーンの中の人物が、こちらを向いた。 「!?」 その人物の顔を見て、幸宏は目を疑う。そこにいたのは―― 「皆さん、こんにちは。私は、天栗浜高校『女神委員会』会長・吉田行弘です」 吉田だった。吉田が生徒会長の椅子にふんぞり返って不敵な笑みを見せている。そして、スクリーンの外からもう一人の男子生徒が現れた。 「同じく、副会長の渡辺雪比呂です」 今度は渡辺である。こちらも不敵な笑みを張りつけていた。幸宏は混乱する。どうして彼らが生徒会室でこんなことをしているのだろう。 まるでその疑問に答えるかのように、吉田が宣言した。 「『三年生を送る会』にお集まりの皆さん。本日はまことに勝手ながら、当初の予定を変更して、一つの作戦を決行に移したいと存じます。名づけて」 吉田の目が幸宏を捉える。 「階段部、殲滅作戦!」 ええええええええええええええええ!? 会場内のどよめきは、同時に幸宏の心の声でもあった。” 最終巻。 走る衝動に駆られるハムスターたちの行く末は。 うー、ちと泣ける。 色々と、続きが気になるけど、これからもこのまま続いていくっていう感じのこの終わり方は好きだ。 問題も多々起きて、それでもその都度解決して、階段部は続いていく。 きっと、そんな感じ。 “小夏が天ヶ崎からデジタルカメラを受け取る。 「さあ、もっと寄るのよー。私を囲んで密着するのよーっ」 九重が腕を伸ばし、五人を引き寄せた。バランスを崩しそうになり、皆が互いにしがみつく。しかし耐え切れず、倒れかけたところで小夏がシャッターを切った。 「きゃあっ」 天ヶ崎の髪が舞い上がる。 「うおっ」 三枝の眼鏡がずれた。 「危ねえっす」 井筒が懸命に踏ん張る。 「ゆうこ、引っ張るな!」 刈谷が襟を摑む手を払おうとした。 「押さないで下さいっ」 前のめりになりながら、幸宏が訴える。そして―― 「階段部、大好きー!!」 九重が、満面の笑みで叫んだ。倒れ込みながら、幸宏たちもそれに続く。 「「「「「大好きだーっ!」」」」」 その声は天高く、雲の向こうまで飛んでいった。”

Posted by ブクログ

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