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村上春樹『1Q84』をどう読むか

河出書房新社編集部【編】

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内容紹介 話題作『1Q84』を読んであなたはどう感じましたか?大傑作か、はたまた問題作か。評価が分かれるのは難解すぎる故なのか…。35名の論客が、様々な角度から村上春樹の『1Q84』を分析・評論、作品の謎をひもときます。
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2009/07/23
JAN 9784309019338

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商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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2024/03/04

35人による「1Q84」の解説。一つひとつは短くまとめられていて読みやすいが、数が多いためになかなか読み終えられなかった。青豆が「自殺」と書いている人が多かったが、それもそのはず、この解説本が出版されたのがBOOK3の出版の前であった。3冊全て揃った上での解説は違ったものになった...

35人による「1Q84」の解説。一つひとつは短くまとめられていて読みやすいが、数が多いためになかなか読み終えられなかった。青豆が「自殺」と書いている人が多かったが、それもそのはず、この解説本が出版されたのがBOOK3の出版の前であった。3冊全て揃った上での解説は違ったものになったはず。

Posted by ブクログ

2023/03/29

2023年3月29日読了。村上春樹『1Q84』の社会現象的大ヒットを受けた、文芸評論家たちの論評集。もろ手を挙げて本作を称賛するような書き手は一人もおらず、おおむね「村上作品にしてはエンターテイメント、読みやすく面白い」「宗教の扱いがどっちつかずで踏み込み足りない」「青豆はいいが...

2023年3月29日読了。村上春樹『1Q84』の社会現象的大ヒットを受けた、文芸評論家たちの論評集。もろ手を挙げて本作を称賛するような書き手は一人もおらず、おおむね「村上作品にしてはエンターテイメント、読みやすく面白い」「宗教の扱いがどっちつかずで踏み込み足りない」「青豆はいいが天吾の人物像はありきたり」「性描写が露骨で不必要」という評が共通しているところか。私が読んだのはずいぶん前だが、確かに言われてみれば…つるつると読めた、という記憶だけは残っているが。「読んでて面白いんならそれでいいじゃん」と一読者としては思ったりもするが、エルサレムでの受賞スピーチの意義や、著者の学歴・経歴などから辿ってきた人生まで批判されるなど、いやはや人気作家になるというのは大変なことだ…。

Posted by ブクログ

2017/12/17

数多くの人が1Q84について感想を述べたが、何人かに共通した印象を纏めると村上春樹の書くファンタジーはどうもご都合主義で、空気さなぎを評した作中の言葉を引用すると怠慢にあたるのではないかということだった。確かに、村上春樹の小説は基本的に一つの事象と一つの事象が絡み合った形での流れ...

数多くの人が1Q84について感想を述べたが、何人かに共通した印象を纏めると村上春樹の書くファンタジーはどうもご都合主義で、空気さなぎを評した作中の言葉を引用すると怠慢にあたるのではないかということだった。確かに、村上春樹の小説は基本的に一つの事象と一つの事象が絡み合った形での流れや文脈を重んじ、静的な構造についてはあまり重視していないように思える。豊崎由美の言う通りSFやミステリーでは話にならないレヴェルの矛盾があちこちに見られる。にもかかわらず、村上春樹が言うように1Q84が「総合小説」として、少なくともその片鱗が表れている小説とて見られるのはどうしてだろうか。また、ここまで読者を引きつける要因は何なのだろうか。書評の中に、1984以前は学生運動なりなんなり具体的な世間のある種の象徴が見えていたがそれ以降は宗教や資本主義社会が作り上げた構造のせいで弱者たちの叫びが埋め立てられてしまった、そしてその代弁者として1Q84が現れたのだとかなんとか。あちらの世界とこちらの世界が地続きで存在している時、それはパラレルワールドではなくただ単にあちらの世界であるということが別の世界の可能性というものを感じさせるうんぬんかんぬんとかなんとか。 そういうことが言われているが結局答えは出てこない。答えがないということは読者に読者なりの解釈を任せることになるか、あるいはよく分からないと匙を投げられるかのどちらかになる。私自身もこの小説を読んでいる時、生まれてこのかた感じたことのない感覚に襲われた。それは敢えて説明するなら苛立ちと解放だった。苛立ちは村上春樹特有のいつもの換喩で察しの通り(決して忌み嫌うものではなく、むしろそれがくせになって大好きだ)だが、それと同時に解放された感覚があった。それをカタルシスと呼ぶならそう解釈してくれて構わないが実際自分が感じた感情はそんなものではない。体全身の細胞が一瞬で入れ替えられたような、元々体のどこかに封じ込められていた魂がどこかに飛ばされてそれからまたどこかから新しい魂が体の中に入り込んだような、例えると泥んこのまま洗車した車がピッカピカになって帰ってきた時の感覚に似ていた。それについて詳しく述べるとここで書くどころの騒ぎじゃないくらい長い説明が必要になるので割愛させて頂くが、とにかくそれくらい私に大きな衝撃を与えた作品だった。要するに言いたいことは、村上春樹はどうやら着実に総合小説なるものを完成させようとしていたということだ。1Q84は本当にいい小説だった。長い小説だけれど、また時間を見つけて読み直そうかな。

Posted by ブクログ

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