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執念谷の物語
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執念谷の物語
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
短編集。上野（群馬県）と信濃（長野県）の境にある狭隘な山峡を舞台に繰り広げられる物語。北条、上杉の二大勢力に挟まれた小豪族（羽根尾輝幸）の生き様、権謀術数、豪胆さを見事に描ききっている表題作。その作品からは、戦国時代の男の美風がよく伝わってくる。真田昌幸という戦国屈指の謀略家も登...
短編集。上野（群馬県）と信濃（長野県）の境にある狭隘な山峡を舞台に繰り広げられる物語。北条、上杉の二大勢力に挟まれた小豪族（羽根尾輝幸）の生き様、権謀術数、豪胆さを見事に描ききっている表題作。その作品からは、戦国時代の男の美風がよく伝わってくる。真田昌幸という戦国屈指の謀略家も登場し、物語は急展開。 この話は歴史上は枝葉部分だけど、こういう地方史によってこそ、時代の雰囲気をつかめるものだと思う。 海音寺氏がこのようなテーマをどんな史料から見つけてきたのか非常に興味深い。 表題作の他、小説、史伝が数編おさめられていて、これによって歴史知識を深められる秀逸な作品集です。
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室町中期に北海道に進出した「偽」武田信広の話が面白い。中世日本海貿易という視点には目からウロコ。表題の執念谷は話題の八ッ場ダム周辺に割拠していた地侍の抗争の物語。真田昌幸野望の土地はダムに沈むのだろうか。他は将門、西郷など海音寺ファンおなじみの史伝。
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