評価は星1です。 正直な感想として、愚作です。 意味のない、本当に意味のない設定が 目に余り、酷すぎる。 あえて、問いたい。 唇に脛毛が生える意味とは？ 太った人の死体がクレーンで吊るされ 晒される意味とは？ 形見の布巾を体液で汚す設定は 何を意味するの？ かつての中国雑技団かのように 体を成長させない設定から 何を伝えたいのか？ 人間チェスの設定が 意味することとは？ もちろん、フィクションである小説は どんな設定を採用しても構わない。 例を挙げるなら、カイジも、 バトルロワイヤルも酷すぎる設定だ。 他にもいくらでもある。 でもそこには、理不尽な社会への抗いや 人間の強さと弱さ、光と影などを 表現するためではないのか？ 単に思いつきかのような 意味のない設定を 此れでもかと放り込むことは 作者の怠慢であり、欺瞞でしかない。 小川洋子さんは生きづらさを感じる人に その美しい文章と表現で光を照らす 人ではなかったのか。 作者の才能の枯渇か限界か。 この本の評価をもう一度問いたい。 その設定は意味があるのか、と。

感想と評価に悩みました。 小川洋子さんの作品が好きだと思っていたので。 個人的に受け入れ難い点が多く、小川さんの世界観を楽しむことができませんでした。 途中、何度も目を覆いたくなる部分もあり 読む事自体が辛い時もあったこと また、現実離れしすぎた残酷さがいつまでも心に重くのしかかってしまうため 評価は☆1.4の☆1となってしまいます。 今後、小川さんの作品から しばらく遠のいてしまいそうです。