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ふたごの兄弟の物語(下) 岩波少年文庫157
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2008/12/16 |
JAN | 9784001141573 |
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ふたごの兄弟の物語(下)
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商品レビュー
4.6
10件のお客様レビュー
双子の兄弟の物語は大人になっても続きます。 読み終わってみると、幼少期の経験や文字通り通ってきた道というのは人生を通して影響を与えるものだと感じました。大学受験前や就職前の方にもお勧めできる小説です。
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下巻に入ると、双子の兄弟の物語はさらに広がりを見せる。 第9話「ティラニア国の王」 海で嵐に遭い、流れ着いたティラニア国でも二人は知恵を出しあい大活躍をする。真面目な貴金属細工師のラウレンゾーが王様になり、国を統治するという奇想天外な流れにわくわく感が止まらなかった。"...
下巻に入ると、双子の兄弟の物語はさらに広がりを見せる。 第9話「ティラニア国の王」 海で嵐に遭い、流れ着いたティラニア国でも二人は知恵を出しあい大活躍をする。真面目な貴金属細工師のラウレンゾーが王様になり、国を統治するという奇想天外な流れにわくわく感が止まらなかった。"王の演説"を弟ジャコモに任せたところはさすが。 第10話「貴重な真珠」 故郷バイヌーに戻った双子の兄弟。公爵からの招待を受けた兄ラウレンゾーはフォルパに滞在するが、探検旅行家のマルコから預かった真珠をめぐり身に危険が迫る。お金と自由を奪われても権力に屈しない兄。誠実な兄を助けるために忠誠を尽くす弟。「走れメロス」のように真っ直ぐな二人だと思った。 第11話「赤いバラの騎士」 貴金属細工の名匠となった兄ラウレンゾーはジャコモを誘い旅に出るが、兄弟はまたしても分かれ道に立つ。ラウレンゾーが愛する奥さんを見つけたことで、ジャコモは今までの生活が当たり前でなくなったことに気づく。月を見ながら一人で歌う弟の姿が切ない。 第12話「青い石の指輪」 ふしぎな力がある青い石の指輪をめぐるお話。マリアナに恋をしたジャコモは、邸宅の塀に登りリュートをつま弾きながら歌う。「ロミオとジュリエット」のワンシーンのよう。恋心をつのらせて二人が一喜一憂する姿は何とも微笑ましい。盗みと詐欺の罪で裁判にかけられたジャコモが法服を着て「自分を弁護する」法廷場面は圧巻。自分に向く職業が見つかって良かったと思う。 上下巻ともに楽しみながら読了。婚約の祝宴で"かくれんぼ"をして好きな子を探すなんて本当なの?と思ったり、マルコやアントニオの名前がちょこちょこ出てくるのが面白い。物語の構成が見事で途中で飽きることがなかった。下巻には赤いバラ、青い石、そして真珠の白色が鮮やかに描かれている。マリアナ姫のドレスと仮面も銀色がかった白だった。この3色がオランダの国旗の色と同じだと気づき、意味を調べてみた。 赤:勇気 白:平和と誠実 青:忠誠・正義 オランダの作家、トンケ・ドラフトは、国旗の色になぞらえてこの物語を作ったのだろうか。もしそうなら、他にも秘密が隠されているような気がしてならない。
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そっくりな二人は、でも別人だからいつかは別れていく。 ラウレンゾーは貴金属職人として大成していくが、ジャコモはいろいろな職業に就くがなかなか続かない。しかし、器用で弓矢も楽器も何でもそこそここなしてしまう。 二人で何かするのが楽しいふたり。お互いを思いやり、誠実なのだ。ある時は旅...
そっくりな二人は、でも別人だからいつかは別れていく。 ラウレンゾーは貴金属職人として大成していくが、ジャコモはいろいろな職業に就くがなかなか続かない。しかし、器用で弓矢も楽器も何でもそこそここなしてしまう。 二人で何かするのが楽しいふたり。お互いを思いやり、誠実なのだ。ある時は旅に出て、海で嵐に遭い、別々の場所に打ち上げられたりしながら、結局は、二人で問題を解決していく。 命をかけてお互いを助け合う姿は、周りの人をも変えていく。美しい真珠のようだと。 最後の話で、ジャコモがようやく自分に合った仕事を見つける事ができる。 二人を仲違いさせようと嫌な事を告げる人もいるが、そんな事に全く惑わされないところが素晴らしい。爽やかなふたり。 児童書だからこその理想を貫く作者の心意気、すごくいい!こんなふうに生きられたら、と思う。
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