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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2008/11/29 |
JAN | 9784048738996 |
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商品レビュー
4.1
267件のお客様レビュー
2段組で500頁、いったい何文字なんだ! っていうぐらい濃厚、かつ飽きさせない緻密さ、ミステリーってここまでやらないと本当は面白くないんじゃないかってくらい、量とともに質の高さが光る作品でした。 この内容は忘れない、ずっと覚えてられる自信がある。 こんな話、本当にあった訳では無...
2段組で500頁、いったい何文字なんだ! っていうぐらい濃厚、かつ飽きさせない緻密さ、ミステリーってここまでやらないと本当は面白くないんじゃないかってくらい、量とともに質の高さが光る作品でした。 この内容は忘れない、ずっと覚えてられる自信がある。 こんな話、本当にあった訳では無いと思うけど、もちろんフィクションだって書いてあるけど、国家プロジェクトであるオリンピックの裏には、実は表にできない事件、事故なんかはあるんじゃないかって当然考えちゃうね。それくらい、何かリアリティがあるミステリーだった。 それとともに、現代にもつながるような部分がある。2021のオリンピックや万博なんて1964年のオリンピックと何が違うのか。官と民、資本家と労働者、貧富の差、表と裏、、、どんなに世の中かま複雑化して様々な因果が絡み合うけど、極論、二項対立で考えるのが人間誰しもわかりやすいし、伝わりやすい。 これから先も、色褪せない議論がこの小説は伝えてくれると思う。
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いやあー、やっと読み終わった!! お疲れ様でした! すごいボリュームでしたー長かったー でも飽きることなく読めました。 さすが奥田さん。 (というか伊良部先生シリーズとの差よ… 書いたの同じ人と??といつも思う笑) オリンピックを妨害するという脅迫状と共に起こる爆発事件。...
いやあー、やっと読み終わった!! お疲れ様でした! すごいボリュームでしたー長かったー でも飽きることなく読めました。 さすが奥田さん。 (というか伊良部先生シリーズとの差よ… 書いたの同じ人と??といつも思う笑) オリンピックを妨害するという脅迫状と共に起こる爆発事件。 いろんな視点で物語は進んでいきます その事件を追う落合の目線では、まさに事件そのものを追っていて臨場感があります。 無線機掲載車はほとんどなく、公衆電話で定期連絡を入れるような時代背景や、 事件の規模が大きすぎ、刑事課と公安とが対立し混乱する様子など読みごたえがありました。 方や国男の目線では、事件の背景が描かれています。東京と秋田の暮らしぶりの差、いや東京でも貧富の差は凄く、読んでいるとあまりに辛く、国男を応援したくなります。。。 また須賀の目線では、客観的に現状を見ることもできて面白い。 時系列が前後するので若干混乱するときがあったけど、事件全体を深く読める仕組みでした。 事件そのものも読みごたえはありますが、 その時代の東京の様子や、いろんな階級の人たちの暮らしぶり、考え方がかなり細かく書かれていてこのボリュームになるのも納得。 まるで目の前で見ているような感覚で読んでいました。なんか読んでて砂煙で息が苦しい気がしたし。笑 オリンピックに向けて本当にここまでやってたの?と疑いたくなるような施策もあって、、ヤクザはオリンピック中東京からいなくなったとか、洗濯物も干してはいけないとか。どこまでがフィクションなんだろ?大げさじゃなくその頃の日本はそんな感じだったのかな…? 他の方のレビューで気づいたけど落合は『罪の轍』にも出てる刑事だったそうで。 全然気づかなかった(^^)笑 ドラマ化もされてるんですね! ドラマだともっとスピード感がありそう!! そんな私は終盤のいいところで 子どもたちに邪魔され、 ちょこちょこ読みになってスピード感が減速してしまったのがもったいなかったなー ガッツリ時間とって読むべきでした (続きが気になって子供がいる時に読み出した自分が悪い)笑 でも読みごたえ抜群の一冊でした!
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素晴らしいエンタメ。この筆力にグイグイ引っ張られてページを捲ることのなんと愉しいことか。 『罪の轍』と『オリンピックの身代金』を読むと、この当時の日本の熱い息が頬に当たってるような心地。 市井のいろんな階層の人々がいっぱい登場して、その誰もがあまりにも生身の人間だった。 人間の...
素晴らしいエンタメ。この筆力にグイグイ引っ張られてページを捲ることのなんと愉しいことか。 『罪の轍』と『オリンピックの身代金』を読むと、この当時の日本の熱い息が頬に当たってるような心地。 市井のいろんな階層の人々がいっぱい登場して、その誰もがあまりにも生身の人間だった。 人間の描写の生々しさに引っ張られて、陽炎が立つ灼熱の工事現場、紫煙モクモクの捜査本部、ごった返す東京駅のホーム、秋田の貧村、ルンペン酒場、埋め立てられた漁場 等々すべての場所にも、ただ物語を進める場面としてじゃない圧倒的な臨場感があって最高だった。ほんと最高。 「今じゃありえねー!!」って笑っちゃうような、この時代の日本の価値観・倫理観、盲目的にオリンピックを熱烈歓迎する気運、急発展する社会で膨れ上がる希望と絶望/光と影のカオスが文章からムンムンと伝わってくるのも楽しかったし、一方で「この頃から何も変わってねーな」っていうところもいっぱいある。時代小説を読む醍醐味をドバドバ浴びられて最高。 私の祖父は昭和8年生まれだから、「オチやニールと同世代かな…おじいちゃんが見た景色ってこんなんだったのかな」って頭の片隅で想像しながら読むのも楽しかった。
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