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花嫁化鳥 改版
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花嫁化鳥 改版
¥495
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
実際と空想の境界を曖昧に進む、民俗学的旅行記。 でも結局、この本はエッセイなんかではなく、寺山修司のおとぎ話なのだと思う。 伝承や伝説って、長い時間の中でねじ曲がったり、願望に変わっていったり、虚実入り混じり伝わるのだから寺山修司が彼なりの伝承を作り上げても、嘘ではない。 大ボラ...
実際と空想の境界を曖昧に進む、民俗学的旅行記。 でも結局、この本はエッセイなんかではなく、寺山修司のおとぎ話なのだと思う。 伝承や伝説って、長い時間の中でねじ曲がったり、願望に変わっていったり、虚実入り混じり伝わるのだから寺山修司が彼なりの伝承を作り上げても、嘘ではない。 大ボラもあるけれど。
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変わった風習や伝記が残る土地を訪ね、謎を調べた紀行文。 言い伝えを元にした御伽草子のようなものかと思って読んでしまいました。それでも初めは、それなりに読めていたのですが、後半につれてさっぱり進まず・・・。思いの外、読み切るのに時間がかかってしまいました。
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長らく家に積んで放置してあった本をようやく読みました。一時期寺山修司氏の本にハマりました。独特の世界観がある中毒性のある文章だなあと思います。そこが魅力なのでしょう。 後書きにある通り、寺山修司と言う世界の入門書なのだと思いました。実際にこの土地に行っても寺山さんが書かれた文章...
長らく家に積んで放置してあった本をようやく読みました。一時期寺山修司氏の本にハマりました。独特の世界観がある中毒性のある文章だなあと思います。そこが魅力なのでしょう。 後書きにある通り、寺山修司と言う世界の入門書なのだと思いました。実際にこの土地に行っても寺山さんが書かれた文章と同じ感覚を体験することはないでしょうがそれはそれで良いのではないかな、と。この方の文章はどこかしら悲しい。社会的弱者に対する世間の無関心こそが非難されるべき冷たさなのではないか。そんなことをぼんやり思いました。見たくないものに蓋をするのではなく、残酷で非道なものでも見て、知ることが優しさなのかなあとそんなことを。 花嫁になりたい少女は妻や奥さんにはなりたくないのか。それはちょっと面白い発見でした。毎日花嫁におなり、か。優しい台詞だなあ。
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