著者は、資格コンサルタントなどをしていて、「年間10以上。総計91の資格を取得し『資格取得スピード王』の異名を持つ」方が、今回取り上げる本の著者です。 　使う時間の限られている方には大いに参考になる本です。生真面目に最初から参考書を読むということは止める。インプット学習は、全体学習の3分の2にしておく。朝の時間を有効に活用して、夜は関連学習のみに当てて、目がさえて眠れない事態を防ぐ。と言った具合にためになるアドバイスが取り上げられている。 　資格を取るにしてもいきなり難関試験に挑むよりも簡単な試験から取り組むといいとあります。例えば、司法試験を受ける方の場合、ビジネス法務検定や法学検定と言った試験があり、そこから攻めて徐々に上を目指すと達成感が味わえるし、何よりも簡単な級の資格とは言っても形になって「見える化」出来てやる気がさらに出る。 　学習の仕方について、適度に休みを入れながらするのがよいと述べている。間に休みを数分入れて行ったり、途中で違うものに切り替えたり、テキスト学習と問題演習を組み合わせると言った一工夫で成果が出る。 　時間を有効に使ってできるだけ頭がさえている時間に勉強をしたいと思うので、今回の本を参考にして合格を勝ち取りたい。

◆目標設定のコツやスケジュール管理の方法、集中力・記憶力を高める方法や、能率的に勉強を進める方法などを紹介。 ◇ＳＭＡＲＴの法則 ・Specific　具体的に立てる ・Measurable　測定可能な数値目標にする ・Achievable　現実的で達成可能である ・Relevant　目標達成は自分にとって意味がある ・Time-bound　期限が決まっている ◇適度に休みを挟むのがコツ ・時間を区切ってメリハリをつける ・勉強をする科目を途中で変更する ・同じ科目の勉強であっても、テキスト学習から問題演習に変えてみる ◇覚えたい内容を他の情報や知識と関連付ける ・従来蓄えられていた知識と関連付ける ・イメージを膨らませてみる ・意味の理解を深く掘り下げる ◇覚える知識と、そうでない知識を選り分けた上で、効率的に覚えていく必要がある。

100近い資格を取得してきた著者が、試験に合格する勉強法を伝授する。 カードの作り方、マーキング法、ノートの取り方など参考になる。 図解法は用途ごとに使い分けると効率的である。 ピラミッド図やメモリーツリー法、グラフやメモリーフロー法、マトリックス図解法など多種多様で、著者が、いかに多くの資格取得のために工夫し、勉強してきたかが垣間見える。 その他、記憶法、速読法など自分に合ったものを組み合わせれば良いのではないだろうか。