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噂の娘

金井美恵子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2002/01/09
JAN 9784062109864

噂の娘

¥770

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2018/04/18

「スタア誕生」が本書を受けたものと知らずに読み、おや、これは?と途中で気がついた。これはやはり再読しなければ、ということで引っ張り出してきた。 おもしろかったという記憶だけあって、中味はほとんど忘れていた。情けない話だが、おかげですごく新鮮。「スタア誕生」は普通に言えば「噂の娘...

「スタア誕生」が本書を受けたものと知らずに読み、おや、これは?と途中で気がついた。これはやはり再読しなければ、ということで引っ張り出してきた。 おもしろかったという記憶だけあって、中味はほとんど忘れていた。情けない話だが、おかげですごく新鮮。「スタア誕生」は普通に言えば「噂の娘」の続きということになるんだろうけど、まあ金井美恵子の小説なんだから、「お話」が続いているかどうかなんてほぼ関係ないわけで。 「金魚の娘」がこんなに登場してて、女優を目指していることが既に書かれていたことなんか、本当にすっかり忘れていた。「スタア誕生」ではより映画への言及が多く、また、出来事の輪郭がより曖昧になっているように思った。この「噂の娘」では、登場する人物について、その状況がより具体的に(多くはゴシップ風に)書かれている。 女性たちのおしゃべりは、どこまでも表層的。それなのに、読後に感じるのはやはり「人生」ってやつだ。その人にとっては「たいしたこと」なんだろうが、たくさんの人によって似たようなことが飽きもせず繰り返されてきたであろう、さまざまな出来事(誰かとくっついたり別れたり、といった)。身の処し方はそれぞれで、深刻さの度合いもそれぞれなんだけど、結局は誰かのぼんやりとした記憶に残るのみで、それさえそのうち消えていく。 おもしろいと思うのは、そうした感慨に、もちろん寂寥感やひんやりした感じはあるものの、どこか滑稽な色合いがまじること。そこが金井美恵子だなあと思う。

Posted by ブクログ

2011/09/19

行きつ戻りつする語りは作者の定番だが、この作品に特に適ってる。子どもの意識ってこういう、時制の混乱した感じよね。噂される様々な別れ(恋愛の終わりであれ死であれ)が終盤記憶の奔流を成し、ラスト4行で読み手を虚空に放り出す。人の生き死にって結局淋しいのだよな……

Posted by ブクログ

2010/01/25

再読です。すごぉ〜〜〜く面白かった。\(^o^)/事情があって、弟と共に母親の知り合いの美容院に何日が預けられた小学生の女の子。彼女が目にしたり、耳に入ってきたりする「大人の話」が彼女の声で語られている・・・と思いながら読んでいたのですけど、途中からあれ???と。彼女の現在進行形...

再読です。すごぉ〜〜〜く面白かった。\(^o^)/事情があって、弟と共に母親の知り合いの美容院に何日が預けられた小学生の女の子。彼女が目にしたり、耳に入ってきたりする「大人の話」が彼女の声で語られている・・・と思いながら読んでいたのですけど、途中からあれ???と。彼女の現在進行形の声かと思っていたら、急に大人になってから思い返して、あの何日かを語っていたり、そもそも、誰の声でもない映画のナレーションのような語りが入ったり。舞台は1950年代。戦争の記憶はまだ新しい時で、でも平和の空気にはすっかり慣れていて、映画が大きな娯楽で、という時代。また、バーネット「秘密の花園」のメアリがまだインドにいたころの話が時折唐突に入り込んでいて、(これは主人公の小学生が読んでいる、という設定なんでしょう。)その淫靡な空気がまた面白くてね。とてもありそうな話の流れだったから、私ったら、メアリがイギリスのムアに来る前の話も書かれていたんだったの??私が読んでたのは完訳ではなかった??なんてつい思ってしまったんだけど、これは金井さんのオリジナルなんでしょうね。実は暮れから読み始めて、お正月はこの本のみをずっと何日も。文章の長さのせいで、何度も戻って主語を探したりして時間がかかるのは金井さんの小説にはいつものことなのですけど、今回はそれ以上に、上に書いた視点の「ずれ」のせいで、立ち止まって考えてしまうことが多く、とても時間がかかりました。(#^.^#) しかも、感想もすぐにはアップしたくなくて、またこんなに時を置いてから、になってしまったし。う〜〜〜ん、お話本来の感想は全然書いてないですね、私・・・。とにかくすっごく面白かったので、書きたいことはたくさんあるのですが、金井さんの眩暈がするような世界に絡め取られて、言葉が出てきません。また近々読み返したい、大事にしていこうと思っている本です、とだけ書いておきます。

Posted by ブクログ

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