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わたしは花火師です
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わたしは花火師です
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「繰り返しますが、わたしは花火師なのです。わたしは自分の書物が地雷であり、爆発物の包みであると考えています……。そうであってほしいのです。」p.21
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フーコーの小論文やエッセー、インタビュー、講演などをあつめた「思考集成」からもれた重要なインタビュー、講演を集めて翻訳したもの。 なんだけど、全然、残り物という感じはなく、タイトルになったインタビューを始め、フーコーの問題意識のありようがストレートに伝わってくる。 そうか...
フーコーの小論文やエッセー、インタビュー、講演などをあつめた「思考集成」からもれた重要なインタビュー、講演を集めて翻訳したもの。 なんだけど、全然、残り物という感じはなく、タイトルになったインタビューを始め、フーコーの問題意識のありようがストレートに伝わってくる。 そうか、フーコーは、歴史家でもなく、哲学者でもなく、花火師だったんだー。 文章の流れからは、花火師というより、軍事的な爆薬技術者というニュアンスのほうが強いが、要するに現在の社会を揺るがすためにそれを構築しているもののを弱い部分を見つけ、そこに爆薬をしかけて、花火のように美しく爆破する人、という感じ。 自分のやっているのは歴史学とか科学ではないので、証拠を求めることはできない。という割切りもスゴい。 このインタビューは、ほんとに分かりやすいというか、ストレートで、面白いな。あまりにもストレートすぎるので、「思考集成」から外されたんだろうか、と思うほど。 残りの講演記録も、とても勢いのあるもので、70年代のフーコーの充実を改めて、実感する。
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フーコーの視点はつねに物事の根源にむけられ歴史の起源からその系譜に向かう。 そもそもそれはなんであってなんでそうなのか… 本当のラディカル・シンキングである。 それが思考の唯一の方法であり、フーコーはその徹底から手を抜くことはなかった。 それは未決定性や不可能性を敢えて指向し、突...
フーコーの視点はつねに物事の根源にむけられ歴史の起源からその系譜に向かう。 そもそもそれはなんであってなんでそうなのか… 本当のラディカル・シンキングである。 それが思考の唯一の方法であり、フーコーはその徹底から手を抜くことはなかった。 それは未決定性や不可能性を敢えて指向し、突き当たる「権力」に対峙し続けたのである。
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