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スノウブラインド

倉野憲比古【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2008/06/27
JAN 9784163271101

スノウブラインド

¥770

商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2019/04/05

 倉野憲比古『スノウブラインド 』読了。  不気味な伝承の残る土地に血塗られた歴史のある館。ドイツ現代史の権威ホーエンハイム教授の邸宅、蝙蝠館に招待されたゼミ生達は、吹雪で外に出られない状況で、殺人事件に巻き込まれる。  三大奇書に通じる衒学趣味と酩酊感は、その筋の愛好家には大好...

 倉野憲比古『スノウブラインド 』読了。  不気味な伝承の残る土地に血塗られた歴史のある館。ドイツ現代史の権威ホーエンハイム教授の邸宅、蝙蝠館に招待されたゼミ生達は、吹雪で外に出られない状況で、殺人事件に巻き込まれる。  三大奇書に通じる衒学趣味と酩酊感は、その筋の愛好家には大好物だろう。作中でも夢野久作の『ドグラ・マグラ』や小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』に触れており、明確に三大奇書を意識している。特に初期乱歩や夢野久作へのオマージュ感は重厚な演出として舞台を作り上げている。  フロイトの精神分析が物語の非常に大きなポイントとして扱われている点も好きな点だった。しかもそれがナチスや魔女裁判にまで関連するとは面白い。魔女についての知識や今や古文書と言っていい『魔女に与える鉄槌』なんかにも言及する主人公がなかなかいい。古典心理学も魔女も興味があって初歩的な知識は持っていたので非常に楽しめた。  ホラー映画を時々紹介してくる登場人物も魅力的だ。なかなかいい趣味だなとニヤリとする。  物語の前半は吹雪の館と奇妙な住人、そして起こる殺人事件、とオーソドックスな古典ミステリの体裁を取る。しかし次第に歪み始める世界観は読者を「浮遊」させる。読者の違和感はなかなか正体を掴ませない。結末は一見地味ではあるものの、物語全体に施された技巧と構成美は、切り捨て難い引っかかりとなって読後も心を騒つかせる。良い読書だった。 詳細レビューはブログにて https://x0raki.hatenablog.com/entry/kuranonorihiko%EF%BC%BFmatome

Posted by ブクログ

2015/06/19

最初の方がゴチャゴチャしてて難しい本だった。 最後は面白かった。 バラバラに 解体して い っ た …。

Posted by ブクログ

2012/11/21

葉桜やイニラブを引き合いにした帯に惹かれて手に取ったのだけど、正直期待外れだったかな。とは言え、後半の超展開やその意気込みが魅力的で、嫌いにはなれない不思議な作品。

Posted by ブクログ

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