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チェーホフ・ユモレスカ(1)
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チェーホフ・ユモレスカ(1)
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商品レビュー
2.8
13件のお客様レビュー
チェーホフは19世紀後半の帝政ロシアの作家 16歳の時に家が破産、医学部入学とともに生計のため7年間で400篇以上の短篇を書き上げ、新聞・雑誌に掲載された。 19世紀の庶民の生活が透けて見えるほど赤裸々なことを、冷ややかな笑いを好む新聞・雑誌の読者のために、ストレートな小噺で描...
チェーホフは19世紀後半の帝政ロシアの作家 16歳の時に家が破産、医学部入学とともに生計のため7年間で400篇以上の短篇を書き上げ、新聞・雑誌に掲載された。 19世紀の庶民の生活が透けて見えるほど赤裸々なことを、冷ややかな笑いを好む新聞・雑誌の読者のために、ストレートな小噺で描く(新聞の四コマ漫画みたいかな)。 それは、同じロシアの文豪たちが描く大河ドラマではなく、深夜に15~30分ぐらいで放映される連作短編ドラマ的、あるいはウッチャンのNHK「LIFE!」的。 イワン・イワーノヴィッチ・イワノーフ マクシム・クジミーチ・サリュートフ、 …長く特徴のあるロシア人の名前すら小噺のネタに感じる。 次々に繰り出される人々の喜怒哀楽が、車窓から見た町の風景のようにうつろう。 この作品群でチェーホフは滑稽で悲しい人間劇を会得し、やがて『桜の園』『三人姉妹』『ワーニャ伯父さん』など戯曲名作を生み出していく。 ロシアは深い!
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ユーモア小説だった。まだ代表作を生む前のチェーホフの作品群でユーモアという面でおおいに楽しんだが、読み切るまでにはなかなか根気が要った。ロシア小説らしい名前の覚えづらさしかり。 小説っぽくない形式の話がいくつかあり、それらが面白かった。(『小説の中で一番たくさん出くわすものは』『簡約人体解剖学』『統計』など) 小説だと『復讐』がよかった。65篇。
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若きチェーホフ、雑誌、新聞に短編や雑文を書きまくって モスクワ大学医学部学費や家計をささえた その数は7年間で400編! 数で言うなら日本の星新一さんのほうが多いのではとは思うが 生活がかかっているアルバイト、それで文学修行してしまったのだという 後世に残る名戯曲を成功させたと...
若きチェーホフ、雑誌、新聞に短編や雑文を書きまくって モスクワ大学医学部学費や家計をささえた その数は7年間で400編! 数で言うなら日本の星新一さんのほうが多いのではとは思うが 生活がかかっているアルバイト、それで文学修行してしまったのだという 後世に残る名戯曲を成功させたというのだから、何がきっかけになるか 医者にもなったし、いい人生と思いきや 無理が祟ったのか、44歳という若さで亡くなってしまったのが 惜しいし、哀しいけど さてさて 洒落てるお話、ユーモア小話、皮肉な話、ゾッとする結末、クスッとする1編 この文庫本にも65編も収録してある 10年前に読んでいるのだけど、初めて読むみたいなのに またまた、読むそばから忘れるのよね それでいいんでしょ
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