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ポスト消費社会のゆくえ
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ポスト消費社会のゆくえ
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商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
セゾン関連の本はいくつか読んできたので、セゾングループの盛衰についてはすんなり読むことができました。 ただ、第三者が書いたものと、本人の口から出てくる内容には違いもあって、知っている話もおもしろかったです。 最後の章の政治的な話は多少難しくも感じました。 しかし、日本経済が上昇し...
セゾン関連の本はいくつか読んできたので、セゾングループの盛衰についてはすんなり読むことができました。 ただ、第三者が書いたものと、本人の口から出てくる内容には違いもあって、知っている話もおもしろかったです。 最後の章の政治的な話は多少難しくも感じました。 しかし、日本経済が上昇していた時に最前線にいた人のものの見方を知ることは、凡庸なビジネス書とは一線を画していて、ためになります。
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堤清二が全面的に上野の言説を肯定していることで 消化不良感というか、空腹が満たされない感。 自身の経営責任もすべてあっさりと認める、 言葉を尽くすのは美術館にまつわる話とかばかり。 面白かったのはヴィトンなどブランド物への反感 「ブランド名をつけることで二割も三割もモノが高く...
堤清二が全面的に上野の言説を肯定していることで 消化不良感というか、空腹が満たされない感。 自身の経営責任もすべてあっさりと認める、 言葉を尽くすのは美術館にまつわる話とかばかり。 面白かったのはヴィトンなどブランド物への反感 「ブランド名をつけることで二割も三割もモノが高く売れる というのはどう考えても納得できない」 その反感から無印良品をつくった といっていること。 セゾンでも積極的に海外ブランドを導入してきた矛盾。 それをあっさり認めて、企業は自己否定しながら成長すると自論を適用する。 上野との対談を受けているということは、 いい加減に話をしてのらりくらりと、かわしているわけではないはずだが、 堤の言葉は終始、どう受け取ればよいのか宙ぶらりんに されたような感覚で読んだ。
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やはり堤清二さんという人は、経営には向いていなかったんですねぇ、という結論は何となく端折りすぎの感が自分でもしますが。 しかし、この本での堤さんは驚くほど達観していて、上野女史に何を言われても、怒りもせず解脱者の域。 もっと反論してもよいのになぁ。 理想主義で経営するのが通った...
やはり堤清二さんという人は、経営には向いていなかったんですねぇ、という結論は何となく端折りすぎの感が自分でもしますが。 しかし、この本での堤さんは驚くほど達観していて、上野女史に何を言われても、怒りもせず解脱者の域。 もっと反論してもよいのになぁ。 理想主義で経営するのが通った時代もあり、通らなくなった時代もあり、後者にいたってセゾンは解体した、くらいにしておきますか。 日本の労働者も二週間くらいの有給休暇をとるようになるべきだ、、、というべき論で作ってしまったサホロリゾート。 だから、本気であれは庶民のために作ったのであり、今日の富裕層マーケティングなどとはおよそ対局にある。 でも、「当のセゾングループの社員に二週間の有給休暇を与えていましたか?」と訊かれ、「差し上げてないですね。」 と回答するあたりは、悲しいほどずれているが、それはあくまでも今から振り返っての視線だ。 たぶん堤さんは本気で一億総中流で豊かになる社会を考えていたのだろう。
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