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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2000/08/11 |
JAN | 9784061594401 |
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恋愛と贅沢と資本主義
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恋愛と贅沢と資本主義
¥770
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商品レビュー
3.5
17件のお客様レビュー
資本主義発展の原動力のひとつが奢侈、突き詰めていけば色欲であったとする考え。第四章にある「奢侈の一般的発展の傾向」が興味深い。
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ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義 贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。 資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルで...
ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義 贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。 資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルでは、平均的な人物からかけ離れていて、現在の資本主義を説明できない 富裕者の贅沢消費が 労働者の労働機会となり、富裕者から労働者へお金が移転している経路から 資本主義が成立したことを説明しているが 王や貴族が贅沢をつくしていた 社会主義国家もあるはずなのに、資本主義が成立しなかった理由については論じていないし 富裕者の財産状況も上限があり、贅沢消費が終わったら資本主義がどうなるかも論じていないことから考えると 富裕者の贅沢消費と資本主義成立の因果関係は 限定的なのではないだろうか? そもそも 十分満たされている 富裕者が 贅沢に 新たな需要を刺激されるだろうか
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初期の資本主義経済の拡大に当たって、「贅沢」志向および、女性の社会的進出が重要な役割を果たしたとする説を展開したゾンバルトの本。Kindleで読んだ。 一見男尊女卑の社会態勢が根強いようでいて、実は女性の欲動が裏で社会を動かしており、男性はむしろ支配されているという、トルスト...
初期の資本主義経済の拡大に当たって、「贅沢」志向および、女性の社会的進出が重要な役割を果たしたとする説を展開したゾンバルトの本。Kindleで読んだ。 一見男尊女卑の社会態勢が根強いようでいて、実は女性の欲動が裏で社会を動かしており、男性はむしろ支配されているという、トルストイの『クロイツェル・ソナタ』を連想させる逆説であるが、ゾンバルトの主張は、よく読むと、「推測」でしかなくて根拠が弱いように思った。また、ゾンバルトは、上層階級の「贅沢」志向が資本主義の発展に強く作用したとする点において力強い説得力を示しているものの、その「贅沢」文化を支えた諸要素の「一つ」として、女性の地位の向上があったと言っているに過ぎない。 贅沢=奢侈すなわち過剰な消費は、ゾンバルトの生きた時代(本書は1922)より後に、20世紀後半からの高度資本主義(超消費社会)は、企業側がいかに消費者の欲望を喚起するか・消費者という獣的な集合体がいかに欲望を放出していくかという面を露骨に・野蛮に呈示していくのだが、その原型として初期資本主義の動向を振り返るという意味で本書を捉えると、なかなかに興味深いものがある。 論説に弱いところもあるが、資本主義というものを考える上で有益な本の一つであるとは言えるだろう。
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