文豪ゲーテの言葉からの箴言評論ですね。 生きる事へのメッセージ。 ゲーテが亡くなって、１９０年。ドイツ文学の第一人者の手塚さんがゲーテの言葉に受け答えする形で本書は構成されています。 もともと手塚さんの文章は読みやすく、心に沁みる名文の多い方なのでゲーテと対話しているかのように感じられます。 16の項目に別れてはいます。どこから読んでも良いので本棚の取りやすい所に置いて気儘に目にすることをお勧めします。 構えて読むより、人生の指南書、ヒントにしています。 ゲーテに触れる機会にもなるので楽しみながら読みたいですね。

就寝前のフォトリーディング。長いあいだ積ん読になっていた本。なぜこの本を買ったのか思い出せないほど昔の本。（しかも正規の値段で買ったはず。）ゲーテの著書から言葉を抜いて説明した本。それなりに面白いと思った。でも今はわざわざ買わない本。 高速リーディング。ざっと流していただけであったが、ふと「不機嫌は怠惰の一種」という言葉が頭に浮かび、面白いと思った。資格的には全く記憶にはなかったが、思いの中で出現し、その言葉が面白いと興味を持った。高速リーディングを止めてどの箇所に書いてあったかを振り返ってみても見つからなかったので、ひょっとしたら本とは関係がないかとも思って多少がっかりした。念のためネットで検索すると、「若きウェルテルの悩み」のなかの一節だと知り、ゲーテの言葉に間違いがないと知り、詳しく調べなおすと見つかった。やはり速読は記憶に入っていると確信した珍事であった。続けよう。続けることによってさらに何かを得られるだろう。 本自体はやはり読む必要のない本なので、星は三つ。