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通り魔 早川文庫

エド・マクベイン(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1976/04/30
JAN 9784150707521

通り魔

¥220

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2021/08/22

書店の「出版社在庫僅少本」フェアで発見。 売り場に’あと○冊!’というのが可視化されていて、購買欲を掻き立てるような一風変わった仕組みだったな、と記憶。 87分署シリーズの2作目。題材はそのまま「通り魔」であるが、当然、ことはそう簡単には進まない。 とうとう犯人を追い詰めた?...

書店の「出版社在庫僅少本」フェアで発見。 売り場に’あと○冊!’というのが可視化されていて、購買欲を掻き立てるような一風変わった仕組みだったな、と記憶。 87分署シリーズの2作目。題材はそのまま「通り魔」であるが、当然、ことはそう簡単には進まない。 とうとう犯人を追い詰めた?かと思いきや事件はまた別の表情を見せ始める。 囮捜査の場面は俯瞰視点を取る面白い描写。 泥酔水兵が現れて一瞬気が緩むが、そこから緊張への転換が実に小気味よい。 ジョーク飛び交うイメージ通りの’ニューヨーク市警察’の活躍を楽しめる一冊。 捜査員がたくさん登場するのも、’チームを描く’というのは伝統的に続くアメリカのドラマのスタイルなのだろうか。 16刷 2021.8.22

Posted by ブクログ

2016/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

87分署シリーズ第二作。クリフォードと自称する通り魔事件が多発する。また、前作、警官嫌いで負傷したパトロール警官のバート・クリングには昔の知人から妻の妹の様子がおかしいので会って欲しいと依頼される。バートはピーターの妻の妹ジェニイと会うが、その後、ジェニイは殺される。クリフォードの犯行はエスカレートし、ジェニイ殺害の容疑もかかった。 ピーターの妻であり、ジェニイの姉であるモリイの頼みから事件の捜査をしていたバートは、刑事の邪魔をしているとして叱責を受ける。 一方、通り魔事件を追うハル・ウィリスは女性刑事アイリーン・バークを囮に犯人を追う。そして、通り魔がアイリーンを襲う。そこに駆けつけるウィリス。犯人には逃げられるが遺留物から逮捕に繋がる。 通り魔クリフォードはジェニイ殺害とは関係がなかった。バートは真相に気付き、ジェニイとピーターが愛人関係であり、子供ができたことをモリイに話すと言われたため殺したのだった。 ウィリスとアイリーンと通り魔の行動が続けて描かれる部分が最も良い部分だった。囮とそれを追う者、そして囮を守る者それぞれが描かれサスペンスが高まる。

Posted by ブクログ

2011/08/25

マクベイン『87分署シリーズ』の第二作目の主人公は、バート・クリング。 一作目の『警官嫌い』では少年に肩を撃ち抜かれて病院送りになったクリングが、今回は大活躍をしてみせます。 タイトル『通り魔』とあるように、今回の事件は不可解な連続通り魔事件---犯行後、「クリフォードはお礼を...

マクベイン『87分署シリーズ』の第二作目の主人公は、バート・クリング。 一作目の『警官嫌い』では少年に肩を撃ち抜かれて病院送りになったクリングが、今回は大活躍をしてみせます。 タイトル『通り魔』とあるように、今回の事件は不可解な連続通り魔事件---犯行後、「クリフォードはお礼をもうします、マダム」と被害者に言い残し、立ち去る犯人『クリフォード』。そして、捜査を進める中、発生した一件の殺人事件。 一作目ではスティーブ・キャレラに付いて回っていただけの駆け出し警官だったクリングの成長を、足を使った地道な捜査の足取りと彼の人情深さを伺わせる交流の描写など、見所たっぷりの作品でした。 今回、作者のマクベインの主眼は、本来の軸である事件の解明というよりも、クリングという人間を描くことにあったのでは…と思えるほど、クリングの性格を巧みな筆致で描写しています。 物語の途中で出会うクレアという女性。彼はクレアとのデートに備えて、ごく普通の男子がするように身なりを整えます。 しかし彼は、「彼女はこれから、自分にとってますます大事な人になるだろう。」と考え、靴まで磨こうとする男なのです。 そして、未だ昔の恋人を忘れられないでいる彼女・クレアが、自分とともに前に進めるようになるまで「ぼくは、ただ暇をつぶしていよう。」と言えるような男なのです。 バート・クリングというのは、なんと面白い男なのだろう…と思ったものです。 マイヤー・マイヤー、アイリーン・バーク、ハル・ウィリス。本作より登場する刑事はみな個性的で、愛らしい人ばかりです。 そして、勿論。 バート・クリングという人間もその一人なのです。

Posted by ブクログ

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