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片恋・ファウスト
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片恋・ファウスト
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
ツルゲーネフ中期の作品。 『初恋』の内容を何となく知っているだけで他の作品は全く知らなかった。今でも残っているだけあって『片恋』『ファウスト』どちらとも中々に楽しく読めた。
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「片恋」 「[]『明日まで待とう。』と私は考えました。『明日こそ俺は幸福になるのだ…』明日こそ俺は幸福になる!しかし、幸福には明日という日はないのです。昨日という日もありません。幸福は過去のことも考えなければ、未来も考えません。幸福には現在、と云っても今日ではなく、ただ目前の...
「片恋」 「[]『明日まで待とう。』と私は考えました。『明日こそ俺は幸福になるのだ…』明日こそ俺は幸福になる!しかし、幸福には明日という日はないのです。昨日という日もありません。幸福は過去のことも考えなければ、未来も考えません。幸福には現在、と云っても今日ではなく、ただ目前の瞬間があるばかりなのです。」(ツルゲーネフ「片恋」より) 「ファウスト」 「ところで僕は自分の老いてゆくのに、どうして気がついたと思う?ほかでもない、こういう訳だ。僕はいま自分自身に対して、自分の楽しい感覚を誇張して見せ、わびしい気持ちを押しのけようと努力しているが、若い時には全然それと正反対なことをしたものだ。よく自分の憂愁を掌中の玉の如く愛でいつくしんで、楽しい感じの爆発を自分で気兼ねしたものだっけ…」 「自分自身のことを空想するなんて、自分の幸福を空想するなんて、つまらないじゃありませんか、という意味だったんですの。自分の幸福など考えることはいりませんわ。そんなものはやって来やしません−そんなもの追い求めたって、つまらないじゃありませんか!それは健康と同じようなもので、自分で気が付かないでいる時は、つまりそれがあるっていう証拠なんですわ。」 「僕は一つの確信を掴んだのだ。生活は冗談でもなければ、慰みでもない。またそれは享楽でさえもない…生活は苦しい労働なのだ。欲望の拒否、不断の拒否、これこそ人生の秘められたる意味であり、その謎を解くべき鍵である[]誰でも若い時には、人間は自由なほど有難い、自由であればあるほど、それだけ発展することが出来る、とこんな風に考えがちなものである。若い時には、そういう考え方も許されるが、峻厳な真実の顔が、ついに自分を真面(まとも)に見つめるようになった時、偽りの観念で自ら慰めるのは恥ずべきことだ。」(ツルゲーネフ「ファウスト」より)
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どこかでやっていたような恋愛話。しかしロシアの純愛ものにしては、あまりキリストっぽさを感じさせない。ディープラブについて淡泊に書いた作者の勝ち。
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