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ジャガイモの世界史
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ジャガイモの世界史
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商品レビュー
3.6
31件のお客様レビュー
383 [南米生まれのジャガイモは、インカ帝国滅亡のころ、スペインに渡った。その後、フランスやドイツの啓蒙君主たちも普及につとめ、わずか五百年の間に全世界に広がった。赤道直下から北極圏まで、これほど各地で栽培されている食物もない。痩せた土地でも育ち、栄養価の高いジャガイモは「貧者...
383 [南米生まれのジャガイモは、インカ帝国滅亡のころ、スペインに渡った。その後、フランスやドイツの啓蒙君主たちも普及につとめ、わずか五百年の間に全世界に広がった。赤道直下から北極圏まで、これほど各地で栽培されている食物もない。痩せた土地でも育ち、栄養価の高いジャガイモは「貧者のパン」として歴史の転機で大きな役割を演じた。アイルランドの大飢饉、北海道開拓、ソ連崩壊まで、ジャガイモと人々をめぐるドラマ。] 目次 第1章 オホーツク海のジャガイモ 第2章 ティティカカ湖のほとりで―ジャガイモ発祥の地 第3章 ペルー発旧大陸行き―そしてジャガイモは広がった 第4章 地獄を見た島―アイルランド 第5章 絶対王制とジャガイモ 第6章 産業革命と「貧者のパン」 第7章 現代史のなかのジャガイモ、暮らしのなかのジャガイモ 第8章 日本におけるジャガイモ 終章 「お助け芋」、ふたたび? 著者等紹介 伊藤章治[イトウショウジ] 1940年(昭和15年)、旧満州(現・中国東北部)に生まれる。1964年、名古屋大学法学部卒業。中日新聞社(東京新聞)社会部、バンコク支局、文化部勤務などを経て、1998年、編集委員兼論説委員。2001年から桜美林大学教授。専攻・環境史
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じゃがいも日本含めた世界中のさまざまな事件にからんでおり、活躍していることがわかる。逆にいうとジャガイモを通して世界の有名な出来事に触れられるため、世界史というものに少し興味がわいた。
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2022/6/19 アンデス地方、高山気候の都市を中心に盛んに栽培されているじゃがいもは、今や世界の至る所で食べられていて、人々の食卓には欠かせないものとなっている。 もちろん日本も例外ではなく、現在でもじゃがいもで作られた食べ物や、料理の際にじゃがいもが必要になるものは数多存在...
2022/6/19 アンデス地方、高山気候の都市を中心に盛んに栽培されているじゃがいもは、今や世界の至る所で食べられていて、人々の食卓には欠かせないものとなっている。 もちろん日本も例外ではなく、現在でもじゃがいもで作られた食べ物や、料理の際にじゃがいもが必要になるものは数多存在する。 そんなじゃがいもに焦点を当てて、じゃがいもという切り口から世界の歴史を見ていった本である。じゃがいもの広がりと、その国で起きた出来事は実は深く結びついていてじゃがいもの存在が多くの人々を窮地から救ってきたことがこの本を読むととてもよくわかります。 また、植物学の観点からのじゃがいもの利点、アンデス地方からどのようにして世界へ広がっていったのか、日本ではじゃがいもはどのようにして広がっていったのかなど今まで当たり前に食べていたじゃがいもについてこれほど深く考察してある本は本当に珍しいのではないかと思います。 じゃがいもの普及も人々の歴史と切っても切り離すことはできず、とても深いつながりになっていることや、世界の征服の歴史の背景に食の歴史としてのじゃがいもがあり、とても読み応えがある本だと思いました。
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