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海洋国家日本の構想 中公クラシックス

高坂正堯【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2008/01/10
JAN 9784121601018

海洋国家日本の構想

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商品レビュー

3.9

13件のお客様レビュー

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2022/08/30
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再読。日本の防衛論議はともすれば両極端の完全主義に陥る。自衛力の増大か非武装中立か。両極によるのではなく、最小限度の軍備をし、アメリカと一定程度の結びつきを持つことを筆者は主張する。60年代の著書だが、日本が外に開かれた国であるためには、冒険心を持った「あぶれ者」を「あぶれ者」で終わらせるのではなく、政府が支援しなければならないという忠告は現代にも通じるものがある。 日本と西洋の関わり方に対する筆者の見方がわかりやすいので要約しておく。世界のコミュニケーション手段は歴史的に海、ステップ、そして砂漠だった。ヨーロッパが地中海を中心とした円だったこと、そして、モンゴル帝国が支配したステップがその代表例である。日本は周りを海に囲まれているが、世界のコミュニケーションネットワークに組み込まれたのは大航海時代以降である。日本にとって太平洋は「海」ではなかったが、19世紀のアメリカの西漸運動は否応なく太平洋を「海」とした。20世紀に入って太平洋はアメリカの「海」となっただけでなく、世界の海がアメリカの「海」となっている。

Posted by ブクログ

2019/10/06

高坂正堯 「海洋国家日本の構想」「現実主義者の平和論」など論文集。日本が目指すべき国家像、憲法9条・日米安保・中国・核兵器・世論などの捉え方を提示。 国際政治学の本で 日本の明るい未来を感じたことに驚いた。 「日本は 東洋と隣り合っているが 東洋でなく〜飛び離れた西ではあるが...

高坂正堯 「海洋国家日本の構想」「現実主義者の平和論」など論文集。日本が目指すべき国家像、憲法9条・日米安保・中国・核兵器・世論などの捉え方を提示。 国際政治学の本で 日本の明るい未来を感じたことに驚いた。 「日本は 東洋と隣り合っているが 東洋でなく〜飛び離れた西ではあるが西洋でない〜われわれのフロンティアは広大な海にある」は名言 現実主義者の平和論 *現実主義者=軍備や権力を否定しない *中立論への批判〜同盟か中立かでなく、同盟による勢力均衡を前提として、極東の緊張緩和を図ることを考えるべき *日本が武装放棄し中立化しても極東の緊張緩和は得られない 憲法9条 *9条の絶対平和=国際社会において日本か追求すべき基本的価値→著者は9条を価値の次元で受けとめている *憲法は他の法律と異なり政治的性格を持つ *日本の外交は日本の価値を実現するために安全保障を獲得する 極東の緊張緩和策 *ロカルノ方式(相互不可侵) *兵力引離し(紛争地域の兵力を引離し 緩衝地域を設ける) *朝鮮半島は極東の勢力均衡の中心点〜朝鮮統一があるべき姿 海洋国家日本のためのの提言 *輸出入のバランスをとって経済を指導する *商社を中心とする貿易を援助する *海運業を繁栄させる *低開発国と海洋の開発を進める

Posted by ブクログ

2015/01/04

Thu, 17 Jun 2010 1965年, はや40年以上まえに書かれた本であるというのに いささか色あせない,論理性,洞察. 原爆の抑止力を分析した上で, 通常兵器の価値も存在する事を指摘している. それは,現状の動きをみれば当っているだろう. そして,未来のことと...

Thu, 17 Jun 2010 1965年, はや40年以上まえに書かれた本であるというのに いささか色あせない,論理性,洞察. 原爆の抑止力を分析した上で, 通常兵器の価値も存在する事を指摘している. それは,現状の動きをみれば当っているだろう. そして,未来のこととして ・ 核では抑止できないゲリラ型の先頭,テロの活発化 ・ 日本が後に台頭する中国と,アメリカの間で板挟みになる. という,ふうな指摘をしている. まさに・・・・. エッセンスを書くのは,ちょっと難しいので, 是非読んで戴きたいところだ. 右翼本的な,軍隊イメージもそれほどなく, あくまで,論理的な思考から 適切な軍備と,そこから平和に至るシナリオを議論しているのが面白かった. 一つ目の章の名前にあるように まさに 「現実主義者の平和論」

Posted by ブクログ

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