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屋上への誘惑
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屋上への誘惑
¥385
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
感想 素直なまなこで世間を見る。紡いだ言葉は美しいが時に残酷。ルールやモラルで守られた大人の世界に冷や水を浴びせかけるような一編。ドキドキする。
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現代詩人のエッセイ。そうか、詩人というのは、身の回りのことや自分のことをこんなふうに感じているんだ。こんなことを詩に書くんだと解説されているような感じ。共感することもあるし、この人の特殊な感じ方と思ったり、やけに不穏だ、触れてはいけないことを、いや見ないようにしていることを暴いて...
現代詩人のエッセイ。そうか、詩人というのは、身の回りのことや自分のことをこんなふうに感じているんだ。こんなことを詩に書くんだと解説されているような感じ。共感することもあるし、この人の特殊な感じ方と思ったり、やけに不穏だ、触れてはいけないことを、いや見ないようにしていることを暴いている、のぞき見しているような恥ずかしさみたいなものを感じたりする。 「庭のなかに立つ人は庭の一部だが、庭の外に立つとき、庭は不意に人の心のなかに移動する」 「音楽会が終わった。ポスターのなかで、今日の日付がきゅうに古くなる」 こういうのは、共感できるほう。むむ、と感じるほうが多いよ。
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このエッセイ集、 「老いと詩の結び目」に尽きる。 わたしは真剣に詩を紡ぐなんてことをしたことがないし、 これからもしないかも知れないけれど、 言葉を舐めて、 言葉を溶かし、 言葉を飲み込み、 言葉を漏らし、 言葉を浮かべ、 言葉を練って、 言葉を織りなす...
このエッセイ集、 「老いと詩の結び目」に尽きる。 わたしは真剣に詩を紡ぐなんてことをしたことがないし、 これからもしないかも知れないけれど、 言葉を舐めて、 言葉を溶かし、 言葉を飲み込み、 言葉を漏らし、 言葉を浮かべ、 言葉を練って、 言葉を織りなす、 そういう人たちにとって、 小池さんの洞察はかけがえのない助言になるのではないだろうか。 詩を書くということは、 現実を軽滑りするなんてものではなく、 現実の血反吐の部分にまで沈み込むことだと、 教えて貰った。
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