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シナン(下)
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シナン(下)
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商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
イスラム建築がメインというよりは、シナンが生きたスレイマン大帝統治下のオスマンの黄金期を描く。 珍しくも天寿を全うしたシナンが主人公なのは、シナンの生涯を通して治世の栄枯盛衰が見られるという理由もあると思う。 どの歴史小説もそうだろうけど、諸行無常の感がハンパない。あと政治上の駆...
イスラム建築がメインというよりは、シナンが生きたスレイマン大帝統治下のオスマンの黄金期を描く。 珍しくも天寿を全うしたシナンが主人公なのは、シナンの生涯を通して治世の栄枯盛衰が見られるという理由もあると思う。 どの歴史小説もそうだろうけど、諸行無常の感がハンパない。あと政治上の駆け引きが怖すぎる。 ずっとトルコに行ってみたいと思っているが、アヤ・ソフィアとセリミエ・ジャーミーは絶対見てみたい!
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上下巻合わせて、最初3/4はスレイマン時代のオスマン帝国の話、最後1/4がシナンのモスク建設の話。シナンのモスク建築家としてのキャリアはなかなか始まらないが、やっと始めたらすぐに上り詰めてしまった。肝心な建築家としての格闘っぷりをもっと読みたかった。 シナンの私生活についてもまっ...
上下巻合わせて、最初3/4はスレイマン時代のオスマン帝国の話、最後1/4がシナンのモスク建設の話。シナンのモスク建築家としてのキャリアはなかなか始まらないが、やっと始めたらすぐに上り詰めてしまった。肝心な建築家としての格闘っぷりをもっと読みたかった。 シナンの私生活についてもまったく謎のままで、結婚や家族の話は一切なし。イスタンブールのミフリマー・ジャーミーについて検索すると(真偽はともかく)シナンの恋の逸話が見つかるが、物語には登場しない。神と、神をとらえる建築にしか興味がないひたむきな仕事人として描かれている。 人間くさい部分は創作上の人物ハサンに託されていて、私はけっこうハサンが好きだったけど、同郷の友人であるハサンの死もシナンにはあまり響かなかったように見える。最後に伏線回収があるものの、ちょっと白々しい感じがした。
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下巻は政治的に事が大きく動き全体を通して非常に面白かった。 首席建築家になったシナンが建てていくジャーミーを画像検索しながら過去に思いを馳せる馳せて読むのも一興かと思います。 個人的には終わり方がとても好みでした。 大当たり本。
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