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秋の牢獄

恒川光太郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2007/10/31
JAN 9784048738057

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商品レビュー

3.9

142件のお客様レビュー

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2024/01/12

ホラーというか、気味悪い不思議な話という感じ。 3話の中編集。 ある一日を繰り返し続けるようになってしまった人の話。 ある家にとらわれてしまった人の話。 幻影を見せる不思議な力とカルト宗教の話。 最後の話が人の狂気と切なさが合わさっていて印象的だった。

Posted by ブクログ

2023/10/14

 重く暗い世界に閉じ込められた人たちを描くサスペンスホラー短編集。           ◇  藍は、自分の身に起こった事態に戸惑っていた。大学で聴く講義も学食で聞く親友の話も、前日とまったく同じだったからだ。日付を確かめると11月7日(水)。昨日の日付である。  呆然とする藍に...

 重く暗い世界に閉じ込められた人たちを描くサスペンスホラー短編集。           ◇  藍は、自分の身に起こった事態に戸惑っていた。大学で聴く講義も学食で聞く親友の話も、前日とまったく同じだったからだ。日付を確かめると11月7日(水)。昨日の日付である。  呆然とする藍に、翌日もその翌日も11月7日はやってきた。どうやら11月7日の水曜日を自分は延々と繰り返しているということを、藍は認めざるを得なくなった。  どんな行動を取ろうと、翌朝になれば全てがリセットされたように自室で11月7日の同じ朝を迎えている。理由や原因はわからない。まるで11月7日という牢獄に閉じ込められてしまったような状況だった。  25回目の11月7日を迎えた藍が大学構内のベンチで本を読んでいたところ、ひとりの青年に声をかけられた。隆一と名乗った彼は、50回も11月7日を繰り返していると言う。そして隆一を介して同じように11月8日を迎えられない人たちとも出会い、多少は孤独感が和らいだ藍だったが……。(第1話「秋の牢獄」) 全3話。       * * * * *  閉塞感は人間から希望を奪うということをまざまざと感じさせられる3編でした。  11月7日という牢獄に閉じ込められた人々を描く、第1話「秋の牢獄」。  どこに行こうが、何をしようが、翌朝になれば “ふりだしに戻る” ことになります。年も取らず、所持金も減らない代わりに希望や意欲はどんどんなくなっていくのです。  日本各地の山野を移動する古民家に閉じ込められてしまった男を描く、第2話「神家没落」。  家守として独り古民家を守らねばならない立場になってしまった男。仙人の実を食べ長寿を手に入れることはできますが、敷地から出られないまま無為に過ごすしかありません。繰り返される変化に乏しい日々は牢獄にいるのと同じです。  幻術を自在に使える能力を持つがゆえに怪しげなカルト集団に囚われ館に閉じ込められた女性を描く、第3話「幻は夜に成長する」。  文字通り座敷牢に幽閉され、教祖として外部の人間に接するときは薬物でもって動きを制約される生活を送るリオ。まさに奴隷のような毎日です。    精神的な苦痛に満ちた日々。終わりは来ないとしたら……。  各話の主人公それぞれの選択を興味深く読ませてもらいました。  同じ日々を繰り返すリプレイヤーを狩る「北風伯爵」の前に自ら身を晒す第1話の藍。  身代わりの男を古民家に引き入れて無為の生活からの脱出に成功するものの、その男が殺人鬼であったことを知り、良心の呵責に苦しむ第2話のぼく。  奴隷生活にひたすら耐えることで自分の能力を強大な怪物に育て、座敷牢からの脱出を図る第3話のリオ。  個人的には表題作となった第1話がおもしろかった。  繰り返す日々に倦みながらも、それまでの藍は狩られるのを恐れ北風伯爵との遭遇を避けようとしていたはずなのに。  しだいに厭世的になっていく藍の様子には説得力があり、最後の選択にも納得できました。自分が藍の立場でもそうすると思います。  読後に、リプレイヤーは結局バグであって、正常な時間の運行の障害になると「時の管理者」が判断したのだと思いました。北風伯爵は修正プログラムなのではないでしょうか。  ところで正常に時が流れる世界では、リプレイヤーとなった人はどういう扱いになっているのでしょうか。行方不明者扱いなのか、それとも最初から存在しなかったことにされているのか。とても気になりました。(ヘンなところに拘ってごめんなさい。)

Posted by ブクログ

2023/09/18

「牢獄」にまつわる3つの不思議 「秋の牢獄」11月7日から抜け出せない女子大生の話。何度も繰り返す日に次第に順応していく様子が面白い。たくさんの仲間を見つけ、どうせまた7日を繰り返すのだからと好き勝手に1日を過ごすが最後には… 「神家没落」ある不思議な家に迷い込んだ青年の話。...

「牢獄」にまつわる3つの不思議 「秋の牢獄」11月7日から抜け出せない女子大生の話。何度も繰り返す日に次第に順応していく様子が面白い。たくさんの仲間を見つけ、どうせまた7日を繰り返すのだからと好き勝手に1日を過ごすが最後には… 「神家没落」ある不思議な家に迷い込んだ青年の話。その家は日本の各地を移動しているらしいがある規則性があり、それを悪用する男も現れて… この話も青年が神の家に住んでいるうちに順応していく様子が面白い。1話目同様にある意味冷静な若者です。途中から殺人の絡む話になるのですが、この話が1番面白かった♪ 「幻は夜に成長する」山奥で幻術を使う祖母と暮らす少女。謎多き暮らしと時々訪れる男性…予想外のストーリーで読んでいるこちらも惑わされているような展開。 囚われるという3つの不思議な物語は恒川さんらしい作品でした〜♪

Posted by ブクログ

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