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東京大学応援部物語
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東京大学応援部物語
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商品レビュー
3.5
25件のお客様レビュー
最相葉月(1963年~)氏は、関西学院大学法学部卒、広告会社、出版社、PR誌編集事務所勤務を経て、フリーのノンフィクションライター。『絶対音感』で小学館ノンフィクション大賞(1998年)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』で講談社ノンフィクション賞(2007年)、大佛次郎賞、日本...
最相葉月(1963年~)氏は、関西学院大学法学部卒、広告会社、出版社、PR誌編集事務所勤務を経て、フリーのノンフィクションライター。『絶対音感』で小学館ノンフィクション大賞(1998年)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』で講談社ノンフィクション賞(2007年)、大佛次郎賞、日本SF大賞等を受賞。 本書は2003年に出版、2007年に文庫化された。 内容は、東京大学応援部に1年間(2002年)密着取材し、11人のリーダーを中心に、神宮(野球部)応援の舞台裏にスポットをあてて描いたノンフィクションである。尚、2002年の六大学秋季リーグ戦では、東大は立大から4年振りの勝ち点を挙げており(その後は、2017年秋に法大から勝ち点を挙げたのが15年振り)、それが本作品にドラマ性を加えている。(もちろん、それは偶々なのだが) 私は50過ぎのシニア世代に属するので、本書に描かれたような世界が存在する(というか、本書の取材から20年経った現在においては、存在した、と過去形で書くべきかも知れない)ことは知っているし、メンタリティ的にも理解はできるのだが、読後感は少々複雑なものであった。(というのは、そこには体罰や過度な上下関係のような、前時代的とも言える慣習が存在するからである) それでも、本作品から最も強く感じられるのは、強固な意志と粘り強さを持ってひとつのことに打ち込むこと、そして、それを人と分かち合うことの、素晴らしさであり、掛け替えのなさである。本書の中で、メンバーは、自らがスポーツをする立場ではなく、それを応援する立場であること(つまり、自らの応援が試合の勝敗に直接結びつくものではない)、加えて、東大野球部は六大学の中で非常に弱く、自分たちの応援が、試合の勝利というわかりやすい形で報われることが少ないことに、自問自答し、苦悩するのであるが、その答えは、「ひとつのこと」がたまたま「応援」だったということに尽きるのではあるまいか。 著者は「文庫版のためのあとがき」で、取材から僅か5年の後に、神宮での応援において(最低限の)統制・マナーすら守られておらず、また、各大学の応援部員が激減している状況を憂いているのだが、私もそうした状況を知ったなら、やはり寂しく思うだろう。東大応援部のような存在は、(在り方に多少の変化は必要であるとしても)無くなって欲しくはないのだ。 解説で作家の三浦しおんは次のように書いている。 (この物語は)「これと思い定めたただひとつのことを選び取ることのできた、幸運な、しかしその幸運に見合うだけの意志にあふれた人々の、輝く生を読者に伝える。私たちはスポーツそのものに感動するのではない。スポーツをする人間、そしてそれを我がことのように一心に見つめ、応援せずにはいられない人間の姿に、感動するのだ。」 (2022年11月了)
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マイミクのてつやんさんにお借りしました。 同じ筆者の「絶対音感」を読んで面白かったので、こちらも読んでみたいと思いました。 とても熱い内容の本でした! 読んでいて止まらない。あっという間に読み切りました。それぞれの場面の描写が緻密で、光景が目の前に浮かんでくるようです。 ...
マイミクのてつやんさんにお借りしました。 同じ筆者の「絶対音感」を読んで面白かったので、こちらも読んでみたいと思いました。 とても熱い内容の本でした! 読んでいて止まらない。あっという間に読み切りました。それぞれの場面の描写が緻密で、光景が目の前に浮かんでくるようです。 絶対音感といい、応援部といい、題材の選び方がほんとうにすごい。なので、題材を選んだ時点で半分は「勝ち」のようなものですが、それをまた綿密なインタビューで掘り下げていく。よくもまぁ、これだけの人に話を聞いたものだと思う。(没にしたものもあるだろうから、紙面に表れている以上に、人と話をしているに違いない) そして、タイトルだ。フィクションじゃないのに「物語」となっている。そうしないではいられなかったんだろうな・・・。全部事実のはずなのに「物語」と呼ぶしかないぐらいドラマチックな応援部の生活が描かれています。 一読の価値あり!
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もともと応援団という組織に違和感があった。それを払拭する『何か』を期待して購入したが、何も見つからず。残念。
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