GYAOが3月末でサービスを終了すると聞き、のぞいて見たら「天河伝説殺人事件」を配信していたので、見てみた。 榎木孝明の三角眉毛が印象的で、ずいぶん懐かしく、浅見光彦シリーズの、隅田川殺人事件、坊ちゃん殺人事件と続けて見た。 そうなったら、浅見光彦様に会ってみたくなり、かろうじて、家に残っていた、2冊の内「歌枕殺人事件」を引っ張り出して、読んだ。 再再読になると思うが、何と、30年前の作品である。 当時、スマホもDNA検査も無かったようで、随分、のんびりしていた。 浅見光彦は、浅見家正月恒例の「カルタ会」で知り合った、カルタ界の女王・朝倉理恵と二人で、3年前に殺害された、彼女の父親の事件を解明するため、歌枕を探しに、出かける。 テレビではお決まりの「浅見さんも、お人が悪い…」は、無かったが、やっぱり面白かった。

　かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。 　今回は “宮城” です。 　ストーリーはといえば、今回は、推理のキレをはじめとして光彦の思考や行動には歳に不相応な“甘さ”や“未熟さ”が目につきましたね。そのあたり、どうにもスッキリしませんでした。 　シリーズの中でも平凡な出来です。次に期待しましょう。

浅見家の新年恒例行事に、百人一首によるカルタ会がある。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理恵と決勝対決をし、辛勝。勝敗を分けたのは理恵が執着した札「すゑのまつやまなみこさじとは」だった。彼女の父親は三年前、歌枕の地として名高い宮城県多賀城市＜末の松山＞の松の下で殺されていたのだ。唯一の手掛かりは父の手帳に書き込まれた「白浪、松山を越ゆ」という言葉だが、その後捜査は難航、虚しく三年の月日が経過していた。浅見は宮城県へ赴くが、十二年前にも歌枕にまつわる殺人事件が発生していたことがわかる…。古歌に封印された謎を手繰って、ふたつの難事件に挑む名探偵・浅見光彦の活躍を描いた、傑作旅情ミステリー！