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アレクサンドリア四重奏(4)
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アレクサンドリア四重奏(4)
¥2,475
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
4部作の完結編だが、なにかオチがつくというか着地する感じではない。これまでに増して難解な独白や情景描写が多かった。 とても豊穣で、絢爛で、余白の多い、簡単に説明のつかない小説だった。その気にさえなれば何度でも読み返せそうだが、実際にそうするかは別。
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最終巻では再びダーリーの視点から。3巻目での大展開からまた普通(ではないか)の恋愛小説に戻った感じだ。 それにしても、複雑な人間関係も戦争が一挙に違ったものにしてしまう。そこまでのモチーフをダレルは最初から持っていたようだ。恐れ入る。
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アレクサンドリアの都市を舞台に、ある物語が三者三様の視点から語られる(ジュスティーヌ、バルタザール、マウントオリーブ)。4巻目(クレア)は先行する3冊の後日譚である。現代劇でありながら無時代的なところが魅力的で、4巻目に描かれる第2次世界大戦の空爆が、非常に異質性を主張する。 片...
アレクサンドリアの都市を舞台に、ある物語が三者三様の視点から語られる(ジュスティーヌ、バルタザール、マウントオリーブ)。4巻目(クレア)は先行する3冊の後日譚である。現代劇でありながら無時代的なところが魅力的で、4巻目に描かれる第2次世界大戦の空爆が、非常に異質性を主張する。 片手に余る人種、ギリシャ神話とヨーロッパ、アジアの混淆などなど、様々なものが折り重なる。雑多で背徳的、好みによるが、何の感慨も持たずに読み終えることはできないと思う。 通して読み終えて、あらためて1・2巻目を読み返してみると、クレアの手紙が重しを成していることに気づく。確固たるものがない世界で、クレアの手紙に落とされた心は、印象的。
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