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ソクラテス以前以後
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ソクラテス以前以後
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商品レビュー
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ソクラテスがなぜ自己の内面を問題としたのかに答えてくれた。 哲学においてまず疑問に思うのは自分自身よりも自然の方に興味関心がいくのではないかというところだ。 ソクラテスの前のイオニア自然学のその前の時代、自然を神話で説明していた。人格を自然にあてはめて雷は神が怒ってるとか、そうい...
ソクラテスがなぜ自己の内面を問題としたのかに答えてくれた。 哲学においてまず疑問に思うのは自分自身よりも自然の方に興味関心がいくのではないかというところだ。 ソクラテスの前のイオニア自然学のその前の時代、自然を神話で説明していた。人格を自然にあてはめて雷は神が怒ってるとか、そういう説明の仕方である。この神話は想像力のすえにもはや完全に一人の人間として生きるまで人格が作り上げられていった。 その後イオニア自然学では宇宙生成の元始から説明することで、目の前の存在について説明しようとした。そこに人間性は欠片もなく、自然は人間の利害とは全然関係ないと判断した。これは現代の人間でもなかなかできない見方である。 そして、その説明にソクラテスは満足しなかった。宇宙生成の説明がうんたらと聞いても観測もできないし経験もできない。確かめようもない。というのである。(現代人は宇宙生成の理論を知っている) 以降アリストテレスにおいて、またイオニア自然学のような機械的な宇宙論に至って本書は終わる。最後のエピクロス派とストア派のちょっとした説明が哲学の黄昏と形容されていて物悲しい。
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ソクラテス以前ーソクラテスープラトンーアリストテレス。流れがわかる。しかし、みな観念的というか、現在はよほど唯物論的だな。われらは科学の時代の子でもあり、遺伝子だとか進化論だとかに惑わされて、ソクラテス的なものを忘れているのかもしれない。
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ソクラテス前後の話。何を踏まえてソクラテスなのか、そしてプラトン、アリストテレスと語られる。今的な意味で科学的な姿勢とはどういうことなのかを考えるきっかけにもなる。これらの哲人はナンセンスだろうか?そうは思わない。それが人というものじゃないかな。人間とは何なのか考えさせられる。
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