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世界史概観(上)
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世界史概観(上)
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商品レビュー
3.6
16件のお客様レビュー
SF作家が、独断と偏見で書いた世界史。 同時のイギリス人がどんな感じで世界を見ていたかが、ちょっとだけわかる。
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人類の黎明期、先史時代についての認識は20世紀前半にはこんないい加減だったのかと/農業はメソポタミアだが、その後、継続的につづいたエジプトには莫大な富と知識が蓄えられた。ローマとカルタゴの百五十年の戦争を“アーリア人対セム人”ととらえ、周辺を支配地としたローマ帝国の文明が現在のキ...
人類の黎明期、先史時代についての認識は20世紀前半にはこんないい加減だったのかと/農業はメソポタミアだが、その後、継続的につづいたエジプトには莫大な富と知識が蓄えられた。ローマとカルタゴの百五十年の戦争を“アーリア人対セム人”ととらえ、周辺を支配地としたローマ帝国の文明が現在のキリスト教を中心とした世界文明に直結する…中世ヨーロッパの野蛮さ、無知蒙昧に比して知識を保存し科学技術を発展させたイスラムを「簡単な教えと短い祈り」とプラグマティズムで評価している。獣肉食由来か伝染病で人口が半減し人の価値が上がった
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ハーバート・ジョージ・ウェルズの『世界史概観(上)』 H・G・ウェルズは、ヴェルヌと双璧をなすSF小説の大家である。 SF小説というものをつくった人だとも言われる。 この本は、この出版当時1866年(英語版)で白人至上主義の気が強い中、欧米のみではなく中東から中国圏に至るまで...
ハーバート・ジョージ・ウェルズの『世界史概観(上)』 H・G・ウェルズは、ヴェルヌと双璧をなすSF小説の大家である。 SF小説というものをつくった人だとも言われる。 この本は、この出版当時1866年(英語版)で白人至上主義の気が強い中、欧米のみではなく中東から中国圏に至るまでの歴史を意図して書かれてある稀有な書と言える。 欧米のみの過去の時事を知っても真の意味で世界の歴史を理解したことにはならない。 歴史とは、さまざまな国と国が影響を及ぼし合っている最中で生まれるドラマであって、決して一国や一地域の中で独立して作られるものではないからだ。 そもそもの歴史という言葉の真の意味を、そう言った全体性を持たせたものとして使いたいところだ。 ウェルズのこの世界通史に見られる特徴としてはまさにそのところであり、世界をなるだけ俯瞰してみようとするところが見て取れる。 また、ウェルズの文章には出来るだけ歴史の中で、できるだけ事実のみを浮き彫りにし、 そこに対してウェルズ自身の解釈をあてていくというようスタンスが感じられ、子気味良い。 歴史は知れば知るほど面白くなる。
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