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権威と権力 岩波新書

なだいなだ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1974/03/28
JAN 9784004120360

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権威と権力

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商品レビュー

4

25件のお客様レビュー

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2022/12/18

高校生と著者との対談という形式で、人の集団を動かすものがどのように作られ強化されるかを暴いた内容。古い本だが十分現代に通用する内容と思う。権威の背後にあるのは自分が知らない・分からないことに対する不安であって、権威を感じる対象・感じる主体の間に挟まった存在が行使するのが権力という...

高校生と著者との対談という形式で、人の集団を動かすものがどのように作られ強化されるかを暴いた内容。古い本だが十分現代に通用する内容と思う。権威の背後にあるのは自分が知らない・分からないことに対する不安であって、権威を感じる対象・感じる主体の間に挟まった存在が行使するのが権力という見方は興味深い。調和を目指すというのが著者の主張ではあるが、現実にはまとまりを欠いた世界はアナーキーなものにならざるを得ないようにも思ってしまう。

Posted by ブクログ

2022/06/23

最近身の回りで、何らかの権威の存在を感じることが多かったために読んだ。著者と高校生A君の対話という形式で、身近な話題から、権威・権力・説得などについて議論が繰り広げられていく。難解な言葉を使わずして、ここまで思考を刺激する文章が書けるものなのだな、と感嘆した。 つまるところ権威...

最近身の回りで、何らかの権威の存在を感じることが多かったために読んだ。著者と高校生A君の対話という形式で、身近な話題から、権威・権力・説得などについて議論が繰り広げられていく。難解な言葉を使わずして、ここまで思考を刺激する文章が書けるものなのだな、と感嘆した。 つまるところ権威というのは人々に「いうことをきかせる」力であって、権力というのは、それでもいうことをきいてくれない場合に、何らかの制度的な措置で無理やりいうことをきかせる力であるという。 また、権威というのは、権威を有するとされる側が特別何かを持っているというよりは、いうことをきかせられる側が抱いてる不安に立脚していることが多く、自分たちが判断するのをあきらめて、誰かに判断を委ねると、権威が入ってくる隙が生まれるという指摘はその通りだと感じる。 また、本文ではそう明示されていないが、最近の社会(この本は1974年に出版されている)では目に見える危険は少なくなったけれども「ひそむ危険」が大きくなっており、これが一層、権威主義を加速させているのでは、ということが述べられている。これはまさしく、(公害問題等が発生した直後という時代背景から考えても)いわゆる「リスク社会」を意味しているように思われた。 そもそも、絶対的な判断を求めてしまうからこそ権威主義的になってしまって、わからないことに対してのある程度の諦めの気持ちを持っておくことが大事だというのは本当に納得できる。 「まとまりのある社会」ではなく、みんなが好き勝手やっているけれどある程度「調和がとれる社会」が理想だとしつつ、その理想は必ずしも実現すると考えないで、永遠の彼方にあり、我々の進路を教える導きの星である、としている。ここが個人的には一番感動した部分で、嘘偽りを言っているでもなく、それでいて冷ややかさも感じない、ちょうどいい温度の優しさを感じる。

Posted by ブクログ

2019/10/08

先生とA君の対話を通して、現在自分が感じている社会への不安が頭の中を駆け巡った。 国会の意義、新しい民主主義の形…。どうすれば子どもたちに出来る限り良い形でバトンを繋いでいけるのか。しがない主婦だけれど、子どもらの未来を考えずにはいられない。 自分にできることは投票。学び続ける...

先生とA君の対話を通して、現在自分が感じている社会への不安が頭の中を駆け巡った。 国会の意義、新しい民主主義の形…。どうすれば子どもたちに出来る限り良い形でバトンを繋いでいけるのか。しがない主婦だけれど、子どもらの未来を考えずにはいられない。 自分にできることは投票。学び続けること。その学びに子どもを巻き込み語り合い、子どもと共に問題意識を持ち続けること。そして身の回りの人たちとの関係や環境を大切にし、動くこと。技を磨き、自分の経済基盤を整えること。そしてその技をもって手を、足を動かし、社会に貢献すること。 この本の結論は、「権威と権力のもとに成るまとまりではなく、個々人が自由に振舞いながら、自然に秩序がたもたれる世界=ユートピアを目指そうと。それはつまり調和がとれた世界だと。しかしその世界はきっと現実にはやって来ない。だがそれはみちびきの星であり、どんな場合でも目を離してはならない方向を教える星だ、と。見つめるべきものであって、たどりつくべきものでない。」というものだった。 先生は最後にマルクスと共に専制政府と独占資本の支配に抵抗して戦ったある社会主義者が、マルクスにあてて書いた手紙を引用した。《われわれを、新しい宗教の教祖にしてはならない。その宗教が、論理の宗教、理性の宗教であるにしても》彼はマルクスと共に戦うと同時に自分たちが内部に持っている危険を意識していた。そして、将来のスターリニズムの危険も予期していたと。権威と権力ぬきの社会を夢みた彼やその周りの者な空想家と仲間から批判され、押しつぶされたそうだ。先生は、「彼らの現実の不成功は、ぼくたちを絶望させない。いや、むしろ人間の尊厳を感じさせ、ぼくたちに希望を与えるんじゃないかね」と、A君に説いた。 p8〜10で、高校生のA君が、英雄としてあげた人物の1人に毛沢東を挙げていたのに驚く。1974年発行の本書。文革は1966〜1976年、終結宣言は1977年。なるほど。「私」ではなく「A君」の発言なのだけれど。 p221で先生が発した「人間は、はたして、ばらばらのまま、生きられないものなんだろうか」という一言は、最近自分も考えることがあるテーマだったので、文字になっているのを見てハッとした。この本が発行されたのは1974年3月。45年前。先生の言う調和のとれた世界はやはり理想で、でも、現在とこれから発達していくテクノロジーを元に、小さいまとまりからでも何とか形にできないか。そんなことを考えた。時折読み返したい本。2019/10/8火

Posted by ブクログ

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