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大いなる遺産(上巻) 新潮文庫

チャールズ・ディケンズ(著者), 山西英一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2013/10/01
JAN 9784102030011

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大いなる遺産(上巻)

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商品レビュー

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2023/08/16

貧しい鍛冶屋で育ったピップが、とある因果から莫大な遺産を相続する。この遺産は誰のものなのか、ピップはどのような結末を迎えるのか。ミステリー調の自伝的長編小説。 ディケンズは初読だったが、展開がしっかり存在していて読みやすい!登場人物もそれぞれキャラクターが立っていて、それぞれの...

貧しい鍛冶屋で育ったピップが、とある因果から莫大な遺産を相続する。この遺産は誰のものなのか、ピップはどのような結末を迎えるのか。ミステリー調の自伝的長編小説。 ディケンズは初読だったが、展開がしっかり存在していて読みやすい!登場人物もそれぞれキャラクターが立っていて、それぞれの心情や思惑が徐々に明かされていくのが気持ちがいい。終盤で様々な伏線が回収され、謎が解けていく部分まで読み進められればかなり楽しめると思う。 この小説の最大の魅力は、ミステリー的なストーリー性だと感じたが、ピップや周りの人々の心情描写の緻密さもその魅力を底上げしている。 貧しい鍛冶屋の家庭で育ったピップは、ヒス気質のある姉の影響なのか、自分の価値を信じられないネガティブな少年だった。そんな彼が、ひょんな事から富豪の屋敷に行く事になり、その家の令嬢・エステラと出会う。傲慢で冷徹な彼女にいじめられ、ピップは自分の生活がみすぼらしいものであると感じる。 「自分はつまらない労働者の子供だということ、自分はゆうべ考えたよりはるかに無知だということ、そして、つまり自分は、下等な、いやらしい生活をしているのだということを、つくづく考えた。」 そんな経緯で彼は、「紳士」になることと、エステラに目を向けさせることに執着することになる。そんな中、ピップは自分が謎の人物の遺産の相続人になったことを知らされる。紳士が絶対的価値観になってしまった彼は、育ての恩人であるジョーに対しても、侮蔑の感情を抱くようになり、自分を好いてくれていた使用人のビディの忠告も聞かず、紳士となるために家をでていく。 ビディ「ひといろだけじゃないの。あのひとは誇りを持っていて、あの人が満たす力があり、そして、立派に敬虔な気持ちでみたしている地位から、自分を引きはなすことを、だれにも許さないかもしれないわよ。」 莫大な財産を手に入れたピップだったが、なぜか心は満たされない。紳士とエステラという2つの脅迫めいた観念にとりつかれる日々。そんなある日、遺産の持ち主が現れる。それは、彼が昔脅されて助けさせられた囚人のプロヴィスだった。金の出元が自分が彼にとって「汚い、みすぼらしい」人物だったため、彼は絶望する。 「自分の立場に関するいっさいの真相が、私の脳裏に閃いた。失望と、危険と、屈辱と、ありとあらゆる種類の結果が、大波のようにどっと押し寄せて、私を押し流し、わたしは一息ごとに喘がなければならなかった。」 彼の人生はまた一変。全ての人生設計が壊れてしまったピップだが、復讐に取り憑かれて義娘を作った、エステラの母・ミス=ハヴィジャムや、自分を紳士にするために尽くしてくれるプロヴィス、故郷を捨て出ていっても大切に思い続けてくれていたジョーやビディの存在から、ピップは最終的に本当に大切なものに気づいていく。 「この狩り立てられ、傷つけられ、枷まで嵌められた男のうちに、何年ものあいだ、わたしにたいしてすこしも愛情と感謝と寛容をいだいていてくれた人間を見たからである。わたしは彼のうちに、はるかに善良な人間を、ただそれだけを、見たのだった。」 「彼らに近づくにつれて、胸はいよいよ軽くなり、尊大と虚偽の世界から、ますます遠ざかっていくような思いがした。」

Posted by ブクログ

2021/02/03

I'm still reading Great Expectations. Even though it has been a long time since I finished reading volume 1 of the book, each of the ex...

I'm still reading Great Expectations. Even though it has been a long time since I finished reading volume 1 of the book, each of the expressions and sentences made me interested in his book again. Recently a lot of phrases or sentences not only from this book, but also from other books such as Botchan written by Natsume Soseki have captured my heart, and the phrases have made me think about the essence of them. (That is because, you know, only preparing for the test is crazily boring for me xD By giving me something to think, these books always make my small world feel so big.

Posted by ブクログ

2019/06/25

最初は翻訳の日本語が不自然すぎると思ったが、それも徐々に慣れてきて、最後の方はまったく気にならなくなった。 上巻読了時点では、ピップがとにかく受け身で、最初は生まれた境遇を恨み、育ての親の仕事を毛嫌いするだけで努力もせず、運良く大金が転がり込んでくると身近な人々を見下して傲慢にな...

最初は翻訳の日本語が不自然すぎると思ったが、それも徐々に慣れてきて、最後の方はまったく気にならなくなった。 上巻読了時点では、ピップがとにかく受け身で、最初は生まれた境遇を恨み、育ての親の仕事を毛嫌いするだけで努力もせず、運良く大金が転がり込んでくると身近な人々を見下して傲慢になるという、悪気はなさそうだがまったく共感できない人物なので、この先どんな展開になるのか不安になる。大方、はしごを外されて痛い目を見るという寓話的な話なのかな。 とはいえ、描写は濃密で、登場人物は多彩で、読んでいて飽きない。

Posted by ブクログ

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