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闇の穴 新潮文庫

藤沢周平(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2008/04/01
JAN 9784101247144

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商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2023/04/10

☆3.3 ひっそりと寄る辺なき世界の片隅で、自分の今を生きている。 何も特別なことなどないはずの、そんな普通の人々のお話。 七編収録。 「木綿触れ」 二年前に赤子を亡くしてからずっと鬱いでいた妻が、実家の法要のために特別に新しい絹の着物を仕立てるとなってやっと明るさを取り戻し...

☆3.3 ひっそりと寄る辺なき世界の片隅で、自分の今を生きている。 何も特別なことなどないはずの、そんな普通の人々のお話。 七編収録。 「木綿触れ」 二年前に赤子を亡くしてからずっと鬱いでいた妻が、実家の法要のために特別に新しい絹の着物を仕立てるとなってやっと明るさを取り戻してきたのだが… うわぁ辛い! 平和に幸せに暮らしたいだけの只人なのに。 でもこれが特別の悲劇でもないのだろうことが、また遣る瀬ない思いをもたらす。 「小川の辺」 朔之助は家老に脱藩した男の上意討ちを命じられる。 その男は妹の夫でもあった。 妹の田鶴も脱藩に同行しており、剣の腕が立つため立ち向かってくると思われたが… 田鶴とはどんな女だったのだろう。 "もしかこれはそういうことでは……"と思わずにいられない。 ち、違うよね?大丈夫だよね? そういう怖い話じゃないよね? 「闇の穴」 三歳の娘をもつおなみは、夫の喜七の大工独立を目指して裏店でつましく暮らしている。 そこに行方不明だった元夫の峰吉が突然に姿を現し、その後も度々訪れるようになり… まあ峰吉の怪しげなことったら。 いつの間にか戻れないことに巻き込まれているのかもしれないって、本当に昨今のニュースを思い出す。 「閉ざされた口」 殺人を目撃し口をきかなくなった子がいるおすまは、夫を亡くしたため、体を売りつつ一人で育てている。 やっと自分を思ってくれる人と出会い、まともな所帯を持てると思ったが… あたしほど、不幸な女はいない。 そう何度も思うおすまの気持ちも分からなくはない。 幸せとは何か、それを彼女がちゃんと分かって良かった。 「狂気」 この狂気はあかん。 渡ってはいけない橋を渡ってしまった男の話。 「荒れ野」 師の僧に命じられ修行に出された若い僧は、修行先の寺に向かうべく旅をしていた。 途中百姓の女に声をかけられ泊めてもらうことにしたのだが… 今までの短編とは少し色合いが異なる一編。 なかなかの生臭坊主な若い僧、少しは懲りたかな? 「夜が軋む」 流れ流れて塚原宿に行き着いた飯盛り女郎の身の上話を彼女の語りで。 深い雪降りしきる村で起こった一夜の凶事。 その夜、裂けると思えるほどに家を軋ませたのは何だったのか。 その真実は闇の中。 好きだったのは「木綿触れ」ですかね。 やりきれなさの胸の痛みも含めて。

Posted by ブクログ

2022/04/02

1985(昭和60)年発行、2008(平成20)年改版、新潮社の新潮文庫。7編。比較的家族の関係が重要な話が多いかな。武家物とも市井物とも違う感じの作品もある。最後の2編のホラー風な作品を含めてなんか統一されてない感じ。私は後半の方が好きかな。前半の作品は性愛的な要素が絡んできて...

1985(昭和60)年発行、2008(平成20)年改版、新潮社の新潮文庫。7編。比較的家族の関係が重要な話が多いかな。武家物とも市井物とも違う感じの作品もある。最後の2編のホラー風な作品を含めてなんか統一されてない感じ。私は後半の方が好きかな。前半の作品は性愛的な要素が絡んできて、もちろんこれは家族や人の関係では重要なのだが、武家物のようにそれを乗り越えるような話でもないので、なんか乗り切れなかった。 収録作:『木綿触れ』、『小川の辺』、『闇の穴』、『閉ざされた口』、『狂気』、『荒れ野』、『夜が軋む』、他:「あとがき」、「解説」藤田昌司(昭和60年7月、時事通信社文化部長) 昭和52年(1977年)立風書房刊行された作品集

Posted by ブクログ

2021/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021.12.26読了  武家ものと市井もの、民話調ものが収められた珍しい短編集。妻の仇を撃つ「木綿触れ」、上意討ちで義弟と実妹を相手にする映画化作品「小川の辺」が印象に残る。

Posted by ブクログ

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