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柳橋物語・むかしも今も 新潮文庫

山本周五郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2003/04/01
JAN 9784101134048

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商品レビュー

4.2

36件のお客様レビュー

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2024/01/04

「山本周五郎」の中篇時代小説を2篇収録した『柳橋物語・むかしも今も』を読みました。 ここのところ「山本周五郎」の作品が続いています。 -----story------------- 過酷な運命と愛の悲劇に耐えて、人間の真実を貫き、愛をまっとうする――。 一途な愛を描き、永遠の人...

「山本周五郎」の中篇時代小説を2篇収録した『柳橋物語・むかしも今も』を読みました。 ここのところ「山本周五郎」の作品が続いています。 -----story------------- 過酷な運命と愛の悲劇に耐えて、人間の真実を貫き、愛をまっとうする――。 一途な愛を描き、永遠の人間像を捉えた感動の二編。 幼い恋心で男との約束を交わした「おせん」は、過酷な運命に翻弄される。 「おせん」を愛する「幸太」は、命をかけて彼女を守り抜く(『柳橋物語』)。 周囲の愛情に包まれ何不足なく育ったまきに降りかかった夫の裏切り。 密かに慕う直吉は愚直なまでにまきに尽くすが(『むかしも今も』)。 一途な愛の行方を描く、下町人情溢れる感動の傑作二編。 ----------------------- 1946年(昭和21年)1月から3月まで雑誌『新青年』に発表された『柳橋物語』と、1949年(昭和24年)6月から8月まで雑誌『講談雑誌』に発表された『むかしも今も』が収録されています。  ■柳橋物語  ■むかしも今も  ■解説 奥野健男 研ぎ師「源六」の孫娘「おせん」は、上方へ行くという幼なじみの大工の「庄吉」から愛を打ち明けられた… 「おせん」は、帰って来るまでお嫁にゆかないで待っていてくれるかという「庄吉」の言葉に、「待っているわ」と自分ではなにを云うのかわからずに答えていた、、、 ある一瞬の決断が、たった一言が、その人の人生を決定してしまう… 運命の分岐点を見事に描いた辛く哀しい作品『柳橋物語』。 「直吉」は、幼いころ両親に死なれ、九つまで叔父に育てられたが、叔母からのそのそしているといって折檻された… 指物師「紀六」に奉公したが、一生懸命に働いてもそこでも兄弟子たちから、化物面だ、愚図だと、ひどい言葉をかけられた、、、 こういう状態の彼を救ってくれたのが、おかみさんの「お幸」だった… 愚直な男の、愚直を貫き通したが故の幸せを描いた心和む『むかしも今も』。 いずれも、過酷な運命や愛の悲劇に耐えて、真実を貫き愛を全うしようとする江戸庶民の人情が描かれており、読んでいてしんどくなる部分もあるのですが、「おせん」や「直吉」の人生が、どうなっていくのか気になってページを捲る手が止まりませんでした。 特に『柳橋物語』の「おせん」は地震、火事、祖父の死、自分を愛してくれていた「幸太」の血の出るような告白と死、記憶喪失、水害、飢饉、世間の誤解による冷たい目… 等々、さまざまな災害や運命のいたずらに翻弄され、辛いことの連続、、、 でも、それらの困難を乗り越えた「おせん」が、「幸太」の愛に気付き、火事の惨禍の中で出会った「幸太郎」への愛情に生きることを決意し、自分のことを理解できなかった「庄吉」に対して精神的に勝利する結末は見事でした… 誰も悪くはないんですけどね、みんな自然の運命に翻弄されたんですよね。 人は何を信じて、どう生きるべきなのか… 考えさせる2篇でした。

Posted by ブクログ

2021/10/31

初めての山本周五郎。「柳橋物語」「むかしも今も」の2篇。 「柳橋物語」が宝塚の「川霧の橋」という演目の原作ということで手に取りました。丁度月組新トップコンビお披露目が博多座で公演してるところ。 「柳橋物語」 庄吉が上方へ発つ前におせんに言った「待っていてくれるか」という言葉は呪い...

初めての山本周五郎。「柳橋物語」「むかしも今も」の2篇。 「柳橋物語」が宝塚の「川霧の橋」という演目の原作ということで手に取りました。丁度月組新トップコンビお披露目が博多座で公演してるところ。 「柳橋物語」 庄吉が上方へ発つ前におせんに言った「待っていてくれるか」という言葉は呪いのようにおせんを縛り付けて、本当におせんを愛してくれていた幸太を遠ざけてしまった。それでもつらい思いをしながらもおせんが生きてこられたのは、庄吉を想う気持ちあってのことで、庄吉も決して悪人というわけではなく、人生ってタイミングとめぐりあわせだなぁ…っとしみじみしてしまった。最後はおせんが幸太の真の愛情に気付いてくれてよかった。喪ってから気付いたというのがなんとも切なくて泣けるけど…。幸太がまたいい男なんだわこれが。 「むかしも今も」 直吉がもはや聖人レベルで良い人すぎた。でも、周りにかけた情はちゃんと直吉に返ってきて、情けは人の為ならずだなぁと思いました。柳橋とは違い、直吉のまきに対する献身的な愛情は実を結び、幸せな未来を思わせる結末には心が和みました。

Posted by ブクログ

2021/09/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

 江戸時代中期、17歳のおせんは幼なじみの大工の庄吉から「上方へ修行に行くが、戻ってきたら一緒になってほしい」と告げられ、思わず「待っているわ」と答える。庄吉には恋敵がおり、同じくおせんと幼なじみの幸太も彼女を嫁にほしいと思っていた。  翌年、江戸の町を大火が襲い、逃げ遅れそうになったおせんを助けに来てくれたのは幸太だった。燃えさかる火の中を逃げまどい、とうとう隅田川の川岸に入るが、幸太は「おまえだけは何としても守ってみせる」と言い残して精根尽き果て溺れ死んでしまう。無事に生き延びたおせんは大きなショックを受けて記憶を失い、炎の中で置き去りにされていた赤ん坊ともども親切な夫婦に引き取られる。  関東大震災、東京大空襲を経験した著者の描く火事の情景があまりにもリアルで、刻一刻と迫る火の手がとても恐ろしく感じる。また、庄吉の求婚を受けたこと、赤ん坊を拾ったことでおせんの人生は大きく変わってゆき、一瞬の判断が彼女の運命を狂わせたことが冷徹に描かれていく。    艱難辛苦を乗り越えて庄吉と結ばれる物語かと思いきや、上方から戻ってきた彼はおせんが幸太の子を産んだという噂を真に受けて彼女を信じなかった。しばらくして庄吉が別の女と結婚したことを知り再び正気を失ったおせんは、友人のおもんと子どもと3人で暮らすうちに徐々に回復し、本当に自分を愛してくれたのは幸太の方だったのだと思い知る。   読んでいて涙が出てくるほど悲しい物語だが、何度も災害に遭いそこから立ち上がる江戸の人々を実際に見ているようなリアルな描写で、日本人はずっと自然災害と共に生きてきたのだという連綿とした繋がりを感じる。どんなにつらい時もじっと辛抱してひたむきに生きるおせんの姿がいつまでも心に残る。

Posted by ブクログ

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