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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 1979/12/25 |
JAN | 9784101123127 |
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砂の城
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砂の城
¥220
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商品レビュー
3.7
35件のお客様レビュー
青春時代を経て、それ…
青春時代を経て、それぞれの人生を歩んだ主人公達の生き方の違いが切なく悲しく描かれていてとても共感できた。赤軍やよど号のっとりをおもわせるようなシチュエーションが面白い。
文庫OFF
「青春の浜辺で若者が砂の城を築こうとする。押し寄せる波がそれを砕き、流してゆく……。西は過激派グループに入って射殺され、トシは詐欺漢に身を捧げて刑務所に送られた。しかしふたりとも美しいものを求めて懸命に生きたのだ――スチュワーデスになった泰子は三人いっしょだった島原の碧い海と白い...
「青春の浜辺で若者が砂の城を築こうとする。押し寄せる波がそれを砕き、流してゆく……。西は過激派グループに入って射殺され、トシは詐欺漢に身を捧げて刑務所に送られた。しかしふたりとも美しいものを求めて懸命に生きたのだ――スチュワーデスになった泰子は三人いっしょだった島原の碧い海と白い浜を思い浮べる。幸福を夢み、愛を願ってひたむきに生きた若者たちの青春の軌跡。」 中江有里・選 遠藤周作 「自分は何のために生まれてきたのか、そんな疑問を抱いたのは高校一年の時だった。ーそんな時遠藤周作氏の『砂の城』と出会った。 仲の良い主人公三人がやがてバラバラの道を歩み、砂の城のようにはかなく波にさらわれ跡形もなく消えゆく青春小説だ。特に印象に残ろうのは、主人公の一人の亡き母が残した手紙にある「美しいものは決してなくならない」という言葉だった。これから戦場に向かう恋人からの最後のメッセージを未来の娘に託した母の思いは、過去も現在も未来までもひっくるめた希望の奥行きを感じた。人は未来を夢見て、過去を後悔しながら、今を生きるしかない。駄目でもみっともなくともこの自分で生きるしかない。なんのために生きるのかではなく、とにかく生きて何をすべきかを探そうと覚悟が決まった。そうして遠藤作品のとりこになったわたしは、その深みに身を沈めていく。」 中江有里・選 遠藤周作 ①『砂の城』(新潮文庫) ②『わが恋う人は 上・下』(講談社文庫) ③『深い河』(講談社文庫) 「
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高校の同級生である、早良泰子と水谷トシという二人の女性の青春をえがいた作品です。 泰子は16歳の誕生日に、死んだ母から彼女にあてて書かれた手紙を、父親から受けとります。そこには、泰子とおなじ少女時代の母が、恩智勝之という男性とひそかな交流をつづけており、しかし戦争によって二人の...
高校の同級生である、早良泰子と水谷トシという二人の女性の青春をえがいた作品です。 泰子は16歳の誕生日に、死んだ母から彼女にあてて書かれた手紙を、父親から受けとります。そこには、泰子とおなじ少女時代の母が、恩智勝之という男性とひそかな交流をつづけており、しかし戦争によって二人の運命が別れてしまったことがつづられていました。その後泰子は、母の夢を追いかけるように、得意の英語を生かしてCAとなる道に進みます。 他方トシは、星野という男を追って神戸にわたり、信用金庫で働くことになります。星野は定職に就かずギャンブルが好きというだらしのない男ですが、彼に泣きつかれるとトシはついお金をあたえてしまうことになります。そんな彼女自身の暗い生活も、好きな男のために生きるという意義を彼女に感じさせ、その泥沼のなかに彼女は落ち込んでいくことになります。 対照的な二人の女性の生きかたをたどるというストーリーですが、キャラクター造形がくっきりとしていて、エンターテインメント性の強い内容になっています。
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