- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
夜明け前 第二部(下) 新潮文庫
定価 ¥880
¥660 定価より220円(25%)おトク
獲得ポイント6P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
3/23(土)~3/28(木)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2012/06/01 |
JAN | 9784101055114 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
3/23(土)~3/28(木)
- 書籍
- 文庫
夜明け前 第二部(下)
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
夜明け前 第二部(下)
¥660
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
読み終わったあとの感…
読み終わったあとの感慨が少ない。長いけどあまりアレだった。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
書き出しがあまりに有名な、幕末から明治にかけての馬籠宿を舞台にした島崎藤村の小説。なんとなく森鷗外「舞姫」のような文体を想像していたので、意外と読みやすくてビックリした。さて、本作の主人公・青山半蔵は、本陣の当主であり、参覲交代や長州征伐などさまざまなできごとを通して、激動の時代を描き出している。幕末を舞台にした小説ではやれ坂本龍馬だのやれ勝海舟だのといった志士たちがとかく主人公になりがちであるから、フィクションとはいえ、こういう田舎のいち宿場町を通してこの時代を見つめるということが非常に新鮮で興味深かった。また、この時代に順応しようとする一方で、昔から信奉する国学に固執し、時代に抗おうともする半蔵のアンビヴァレントな感じも興味深かった。そして、なんといってもその怒濤の展開。時代が時代であるだけに、淡淡と日常を描くだけでも十分に物語になるはずであるが、やはり文学史上に残り続けているだけあって、それだけでは終わらない。自殺未遂やら発狂やら、後半には昼ドラも真っ青のエピソードが続く。まったく想像もしていなかったのでビックリしたが、そもそもこの内容でこの結末になると予想できる人がいるであろうか。半蔵は藤村の父・正樹がモデルのようだが、藤村本人も姪との関係をめぐって問題になったのは有名な話。半蔵=正樹の晩年の様子を見ていると、「血は争えない」ということがよくわかる。全篇を通してとにかく揺れ動く感情、揺れ動く時代、揺れ動く馬籠が巧みに表現されていて、しかもおもしろさも持ち合わせた、紛うことなき傑作である。
Posted by
それまでの3冊は歴史記述もふんだんで、情景も事細やかに描けていたが、個人的には一人の人間を十分に描ききれていない気がしていたが、最終巻では主人公半蔵の葛藤が分かりやすいほど根深く描かれ、ドラマとして面白く感じることができた。 本来ならばもっと奥ゆかしい表現や慎ましい心理描写に心を...
それまでの3冊は歴史記述もふんだんで、情景も事細やかに描けていたが、個人的には一人の人間を十分に描ききれていない気がしていたが、最終巻では主人公半蔵の葛藤が分かりやすいほど根深く描かれ、ドラマとして面白く感じることができた。 本来ならばもっと奥ゆかしい表現や慎ましい心理描写に心を砕くことが大事なのだろうが、機微や些細な変化に対してあまり感性がないせいで、こうした大きな展開がなければ作品を楽しめないのは、昔からの性格と言っていいかもしれない。これは読者であるじぶんの欠陥かもしれないが、とりあえず読破には成功し、終章は見事なほど素早く一気に読み通してしまった。 100年前の小説であるが、文学的価値を離れた面でもいまだに十分親しむことができるのは、やはり島崎藤村の手腕と言えるし、今度はそれに最後までべったりと頼ることができた。 正直、最後は思わず涙ぐんでしまった場面も少なくない。長い作品だったし、それゆえに本作と付き合う時間はほかよりずっと多めだったが、こうして琴線に触れるのは、ほかの小説と同様、ひとしく本作も読破するに値するものだということを指し示している。
Posted by