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青年のための読書クラブ

桜庭一樹【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2007/06/29
JAN 9784103049517

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商品レビュー

3.8

227件のお客様レビュー

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2023/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少女による少女と青年の物語というと語弊があるか、でも正しくその物語だった。最高女女ストーリー集。 幼稚舎から高等部までの女子校という長く短い閉鎖的な世界で構築される少女たちの関係は、真っ直ぐで夢みがち、排他的で残酷な美しさと愚かさに満ちていた。その世界と時代に生きる一生懸命な生命の輝きだった。可愛い。 81ページの引用フレーズが一章の紅子の生き様の補完になっていてよかった。 全章良かったけど物語として好きなのは一章、関係性が好きなのは三章、好きな少女は決められなかった。なんやかんや紅子なのかもしれない。

Posted by ブクログ

2023/05/13

東京山の手にあるお嬢様学校、聖マリアンナ学園。 いわゆる陰キャの部活として「読書クラブ」があり、 そこには秘密の手記がある。 女子高であるがために、毎年「王子」を決める風習のあるこの学園で その「王子」争いが行われる。 きらびやかな演劇部や、トップな生徒会からそれは選ばれること...

東京山の手にあるお嬢様学校、聖マリアンナ学園。 いわゆる陰キャの部活として「読書クラブ」があり、 そこには秘密の手記がある。 女子高であるがために、毎年「王子」を決める風習のあるこの学園で その「王子」争いが行われる。 きらびやかな演劇部や、トップな生徒会からそれは選ばれることが多いが、 ある年、誰からも注目も浴びておらず、学園の離れにある赤レンガの建物にひっそりと生息している読書クラブから「王子」を出そうと画策する。 という話や そもそも、この聖マリアンナ学園がどうできたのか・・・の話や、 その年代年代で学内、そして読書クラブでおこった出来事の真実が その「秘密の手記」に綴られていく。 私は最初の「烏丸紅子恋愛事件」にワクワクしたし、これだけでも映像化したら面白いのにって思った。 後は次の「聖女マリアナ失踪事件」もちょっとびっくりだし、切ないし、うわぁぁ~って思った。 ラストもよかった。 中野ブロードウェイ行った事ないんだけど、行ってみたいかも・・・。あるかな?w

Posted by ブクログ

2023/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『青年のための読書クラブ』とは、第五章までで構成された、桜庭一樹の連作の短編集である。 第一章 烏丸紅子恋愛事件 第二章 聖女マリアナ消失事件 第三章 奇妙な旅人 第四章 一番星 第五章 ハビトゥス&プラティーク 以上5節により構成された物語は、「聖マリアナ学園」が舞台だ。 清く正しき女学校。薄絹のヴェールに包まれた学園に、良家の子女であると認識されているだけの、おっとりうっとりとした少女たち。 家柄、外見、立場。下は三歳から上は十八歳まで通う聖マリアナ学園の生徒を分類し、構成されたヒエラルキーはいかにも残酷なものだ。 そのヒエラルキーの最下層、いわく「南のへんなやつ等」。 雑木林のそのまた向こう、赤煉瓦ビルの奥にかしいだ看板を掲げている。 それこそがこの『青年のための読書クラブ』の主人公・異形の少女たちの憩いの場、「読書クラブ」である。 西の官邸たる生徒会にも、東の宮殿たる演劇部にも、北のインテリヤクザたる新聞部にも、どこにも、どこにも馴染めなかった異端の集まり。 第一章 烏丸紅子恋愛事件では、少女たちの持て余した性欲により、狂乱めいた女の楽園の捌け口となる"偽王子"の誕生と少女性の残酷さを。 第二章 聖女マリアナ失踪事件では、1960年に失踪した創始者たる聖女マリアナの大きな秘密と、その南瓜ぶった人生を。 第三章 奇妙な旅人では、時代の熱に浮かされ踊り狂った黄金の風・生徒会六本木化計画と、その退廃を。 第四章 一番星では、燃える赤毛の"むずかしい"御前様のひとときのきらめき、外界と交わるプロローグを。 第五章 ハビトゥス&プラティークでは、薔薇色監獄、桃色の100年に永遠の結末を。 生徒会に揉み消され、聖マリアナ学園の正史に残らぬ珍事件を読書部員がまとめ書き残した暗黒の「読書クラブ誌」。 クラブ誌を通し、異形の少女である"ぼく"たちが、歴史が、外界が交わり合う。 桜庭一樹の名付けは天才だと改めてぼくは思った。 紅子、アザミ、蕾、凛子も良いが、時雨(時雨はなんと長谷部時雨というのだ)、十五夜、永遠(フルネーム五月雨永遠である。痺れる)とは。 特にぼくは十五夜が好きだ。何をもって赤毛の伯爵家の娘が十五夜と名づけられるのか。 燃えるような赤毛と内気の内側に眠る衝動は、そしてそれを押さえつける理性は、まるでマリアナのようではないか。 愛も堕落も罪の匂い。 マリアナが罪の気配に怯え凝視した苺の香水を嗅いで、山口十五夜の裏側たるルビー・ザ・スターがずるりと表へ顔を見せるのだ! 十五夜なのにスターだ。額に光るスターが、ルビーをスターたらしめる。ムーンではダメなのだ。スターなのだ! 第二章までは全て繋がるのかと不安になるが、やがて全て繋がる。 聖マリアナ学園の100年は、読書クラブと共に紡ぎ、繋がれ、続いたのだから。 クリーム色の制服に包まれた、少女の形をした暗黒の歴史の物語に興味を持ったなら、ぜひ読むべきだ。 今もぼくは十分若いが、中高生の頃に読んだらまた面白かっただろう。 ご静聴ありがとう。画面の向こうのきみたち。 では、よき人生を。 二◯二三年度 読書クラブ誌 文責〈読者A〉 なんちゃって。

Posted by ブクログ

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