作者本を少し読んでいたので、ほんわか系のコメディタッチを想像していたが、読んでみるとシリアス系でちょっとびっくり。長距離ランナーの才能に恵まれた優は、医学部生の兄と両親と南青山で暮らし、陸上部が強い大学に進学した。優は自己中心的で自分がオリンピックに出るこごしか考えていなかった。そこで苦学生の岩本と出会う。優は兄の突然の死に直面し、自分の出生に疑問を抱く。出生に疑問を抱き、駅伝の出場を辞退して、岩本のサポートに回り、陸上への思いを見直す。最後の終わり方があっけない印象があった。

夫の友人からお借りしました。 読み始めたとき、傲慢な天才ランナーが駅伝を通して仲間の大切さを知る友情物語なんだろうなあーと、予想が出来ました。 結果は、当たらずといえども遠からず。。 予想外の展開だったけど、知らなかった時より知った方が彼にとって最終的にはいい人生になったのではないでしょうか。 最終的には、だけどね。 誰よりも走ることが好きだと気づいたからこその選択だったのでしょうが、語られなかった現在までの経緯を想像すると胸が痛みます。 主人公に友人がいてよかったよー。 あ、親子関係やお兄さんの自殺の件などが最後まで中途半端でモヤモヤしたので、その辺りはもう少し丁寧に描いて欲しかったです。

数冊まとめて借りた本の一冊。暇なので期待せず手に取った。 なのに面白い！ 大学生の天才長距離選手が主人公。超生意気。ムカムカしながら「いつかドン底に落ちるはず」と期待していた。ところがまったく意外な展開に。 遺伝子操作で天才が作れるなんて目からウロコ。そして丸く収まる結末。上手くまとまったストーリーでした。☆５を付けるか本当に迷った。