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族長の秋 他6篇

ガブリエルガルシア=マルケス【著】, 鼓直, 木村榮一【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2007/04/25
JAN 9784105090128

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商品レビュー

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2020/02/15

芸術には、“すごい”という“好き”とは別のものさしがたしかに存在する。ガルシア=マルケスはわたしのなかで間違いなく“すごい”作家だ。“上手い”とはまた違う、スポーツで言ったら“強い”に当たるだろうか。“力”のある作品、それが“すごさ”だ。 この本に収められた作品でも、長ければ長い...

芸術には、“すごい”という“好き”とは別のものさしがたしかに存在する。ガルシア=マルケスはわたしのなかで間違いなく“すごい”作家だ。“上手い”とはまた違う、スポーツで言ったら“強い”に当たるだろうか。“力”のある作品、それが“すごさ”だ。 この本に収められた作品でも、長ければ長いほど“すごさ”がある(短編はすべて長編「族長の秋」のための筆慣らしだったと解説にはあるが)。ガルシア=マルケスが構成"力"に秀でていることの現れだろう。ガルシア=マルケスといえばその語り口、文章力も取り上げられがちだ。しかし文章力は構成力を通じて迫ってくる。 ガルシア=マルケスといえば「百年の孤独」であり、「百年の孤独」の構成といえば連綿と続く、ときに読者を逃してしまうようなものだ。しかし、「族長の秋」は複雑なようでとてもシンプルである。物語はつねに死体から始まる、そしてほぼ時系列順に彼の周囲の者が現れる。1人にスポットを当てた効果だろう。(風と「はい、お祖母ちゃん」が繰り返される中編「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」の構成はその中間にあると言える。)

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2015/11/26

 かつて牛がそのバルコニーに顔を出したという混沌とした大統領府で、ハゲタカに食い荒らされた族長が発見されるシーンからこの物語は始まる。そして複数の語り手によって、彼の、権力への執着が生む疑心と臆病に満たされた、孤立した生涯の日々が語られる。語り手は、あるときは関係者、あるときは大...

 かつて牛がそのバルコニーに顔を出したという混沌とした大統領府で、ハゲタカに食い荒らされた族長が発見されるシーンからこの物語は始まる。そして複数の語り手によって、彼の、権力への執着が生む疑心と臆病に満たされた、孤立した生涯の日々が語られる。語り手は、あるときは関係者、あるときは大統領自身、あるときはうわさ話であるが、だれもが(大統領ですら)名を持たない。主語の明確でない語りは、文章の端々に「そうであるならば」という言葉を響かせているようであり、仕掛けはギリシア神話に置かれていながらも、その情緒が日本的な精神性と大いに重なる印象が深く残る表題作は秀逸。  雨にはたき落とされた天使、凛々しく堂々たる体躯で生者を魅了する水死体など、神話的な枠組みで生と死を色濃く描く6短編を併録。

Posted by ブクログ

2015/04/14

「族長の秋」を含めた7作品 『この世でいちばん美しい水死人』浜に打ち上げられた漂流物、水死体。魅了される女たち。エステーバンと名付けられる。 『族長の秋』大統領府の死体。独裁者たる大統領、母、妻、将軍、影武者。次々と移り変わる語り手。

Posted by ブクログ

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