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イギリスだより カレル・チャペック旅行記コレクション ちくま文庫

カレルチャペック【著】, 飯島周【編訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 2007/01/12
JAN 9784480422910

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商品レビュー

3.8

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2024/03/15

イラストが可愛いカレル・チャペック。 「長い長いお医者さんの話」「園芸家の12ヶ月」「ダーシェンカ」の著者としてしか知りませんでした。 ジャーナリストでもあり、旅行記も6点ほど出版されていて「イギリスだより」は2作目にあたります。 イギリスびいきということですが、独自のユーモアを...

イラストが可愛いカレル・チャペック。 「長い長いお医者さんの話」「園芸家の12ヶ月」「ダーシェンカ」の著者としてしか知りませんでした。 ジャーナリストでもあり、旅行記も6点ほど出版されていて「イギリスだより」は2作目にあたります。 イギリスびいきということですが、独自のユーモアを交えながら行く先々で感じたイギリス(人)の長所・短所を率直に綴っています。 辛口批評のところもしばしばですが、旅の終わりに「イギリスにいたときはいつも、故郷はなんと美しいものかと考えていた。故郷へ帰ったら、たぶん、イギリスには他のどこよりも上等でよいものがあると考えるようになるだう。」と書いています。 日本の根付けにも興味を持ってくれていたようで、ちょっと嬉しい気持ちなりました。 その他の旅行記 1「イタリアだより」 3「スペイン旅行記」 4「オランダ絵図」 5「北への旅」(北欧三国) 6「チェコスロバキアめぐり」 何もそのうち読んでみたいです。

Posted by ブクログ

2023/11/04

1921年初演の「R.U.R」で名声を得たカレル・チャペックが、1924年にロンドン開催の国際ペンクラブ大会に招待され、大英博覧会の取材も兼ねて、イギリスを訪れた時の見聞録です。どす黒い工業地帯に眉を顰め、人口稠密の大都会にうろたえ、のどかな湖水や田園に息を吹き返し…皮肉たっぷり...

1921年初演の「R.U.R」で名声を得たカレル・チャペックが、1924年にロンドン開催の国際ペンクラブ大会に招待され、大英博覧会の取材も兼ねて、イギリスを訪れた時の見聞録です。どす黒い工業地帯に眉を顰め、人口稠密の大都会にうろたえ、のどかな湖水や田園に息を吹き返し…皮肉たっぷりの語り口ですが、ご本人は大のイギリス贔屓だったとか。故国チェコが大国の野望に踏み躙られようとしている忿懣を滲ませています。自筆のイラストが味わい深いです。 巻頭には、山田詩子さん(そう、紅茶店カレル・チャペックの!)によるイラストマップ付き。

Posted by ブクログ

2023/08/15

ほぼ100年前の旅行記。 筆者のカレル・チャペックはチェコ・プラハ出身の、ジャーナリスト・エッセイスト・小説家・劇作家。1924年の5月から7月にかけてイギリス国内を旅する。この間に書いた紀行文がプラハの新聞に連載され好評を博した。それを書籍化したものが本書。 「あいさつ」と題さ...

ほぼ100年前の旅行記。 筆者のカレル・チャペックはチェコ・プラハ出身の、ジャーナリスト・エッセイスト・小説家・劇作家。1924年の5月から7月にかけてイギリス国内を旅する。この間に書いた紀行文がプラハの新聞に連載され好評を博した。それを書籍化したものが本書。 「あいさつ」と題された、筆者による前書きがある。その中に心を惹かれた文章があったので、少し長くなるが引用したい。イギリスで見た光景を思い浮かべて、筆者が考えたこと、感じたことである。私には、筆者が「旅とは何か」についてを語ってくれているように感じた。 【引用】 わたしが思い浮かべるのは、ただ、ケントにある一軒の赤い小さな家である。なんの変哲もない家だった。わたしがその家を見たのは、列車がフォークストンからロンドンへ走っていたときで、ほとんど一秒かそこらである。 実際にはその家は、一面に茂っていた木のために、ちゃんと見えもしなかった。庭では、老紳士が生け垣を植木ばさみで刈っていて、緑の茂みの反対側では、平坦な道を少女が自転車で走っていた。ただそれだけだった。その少女がきちんとした格好に見えたかどうかも、わからない。その黒服の老紳士が、あるいはその土地の神父だったか、休息中の実業家だったか、それは問題ではない。 その家には、イギリスの赤い家がみなそうであるように、高い煙突と白い窓があったが、それ以上は語れない。それでも、わたしがイギリスのことをひとり考えるときにはすぐに、ケントにあるそのありふれた家が、園芸用のはさみを手にもった老紳士が、そして熱心にひたすら自転車のペダルを踏む少女の姿が、はっきりと見える。 そしてわたしはちょっぴりさびしくなりはじめる。わたしは、かの地で、他のさまざまなもの、たとえば、城と公園と波止場とを、イングランド銀行とウェストミンスター寺院を、そして歴史的な記念碑的なものを、あちこちで見た。しかしそれは、わたしにとってイギリスのすべてではない。 イギリスのすべて、それはただ、あの老紳士と自転車の少女のいた、緑の庭園の中のあの素朴な家なのだ。なぜなのか、それはわからない。わたしはただ、そうなのだと話しているだけである。 【引用終わり】 どこかに旅行に、観光に出かける。 どこでも良いが、筆者に敬意を表してプラハに行ったとしよう。旧市街を見物して、カレル橋を渡り、プラハ城に向かう。素晴らしくきれいな街並みに強い印象を受けるが、あなたがプラハについて思い出すのは、道に迷った際にホテルへの道順を教えてくれた地元の若い人だったり、ホテル周辺の小道にいた迷い犬だったりするかもしれない。そして、道を教えてくれる若い人は、あるいは、小道を歩く迷い犬は、今日もプラハにいるはずだ。そう思うと、家でじっとしているのがいたたまれなくなる。 私は、上記のカレル・チャペックの文章を読んで、そんなことを感じた。

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