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ソーントン・ワイルダー(Ⅰ)
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ソーントン・ワイルダー(Ⅰ)
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
20世紀のアメリカを代表する劇作家による名作戯曲 やや前衛的な舞台であるが、 個別の人生を描きながら普遍的なことを表現されていて、 そしてテーマも、わたしがいることの意味という本質的な宗教的なもの。 解題が非常にわかりやすい。
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「3月15日 カエサルの最期」からの流れで読了。個々人の人の営みの積み重ねそのものが、歴史とか徳性とか普遍的なものであるというワイルダーの信念のようなものを感じた。ここが「3月15日」との共通点かな。ローマオタクぶりは本書でも随所で出ていた。ワイルダーの戯曲は初めて読んだけど、色々な手法を考案して試すのが好きだということがよく分かった。「3月15日」の書簡形式もそうだけど、本書の簡素な舞台セットや舞台監督が役者として出演して劇と観客を橋渡しするという手法も当時としては斬新だったようで、改めてIdea-Drivenな作家だったと認識した。書斎にこもって執筆するスタイルではなく、旅をしながら歩きながら書くスタイルが好きだ。モームに通じるところがある。「一日散歩をして、戯曲15分ほどのプロットが書ける」
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あまりにも好きで、この本をテーマに卒論を書いた。 好きな場面、せりふ、演出、あまりにも多すぎて… 一生かかっても満足いくレビューができそうにないから私が死んだら棺桶にいれて一緒に燃やしてほしい。 さよなら、世のなかよ、さようなら。グローヴァーズ・コーナーズもさようなら……ママもパ...
あまりにも好きで、この本をテーマに卒論を書いた。 好きな場面、せりふ、演出、あまりにも多すぎて… 一生かかっても満足いくレビューができそうにないから私が死んだら棺桶にいれて一緒に燃やしてほしい。 さよなら、世のなかよ、さようなら。グローヴァーズ・コーナーズもさようなら……ママもパパも、さようなら。時計の音も……ママのヒマワリも。それからお料理もコーヒーも。アイロンのかけたてのドレスも。あったかいお風呂も……夜眠って朝起きることも。 はじめてこのシーンを読んだとき、なんてあたたかくて切なくて美しい情緒なんだろうと思った。 何回読み返したかわからないくらいなのに、読むたびはじめて読んだのかってくらい泣いてしまう。 これからもずっと添い遂げたい本。
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