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寺山修司 過激なる疾走 平凡社新書

高取英【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社/平凡社
発売年月日 2006/07/10
JAN 9784582853315

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商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2013/05/30

時系列的に寺山の人生がまとめられています。 俳句・短歌・詩・演劇・映画・競馬やボクシング批評、 「職業は『寺山修司』」 と言い放っていた彼の変遷が理解できると思います。 そんな中興味深いのは、第8章での三島由紀夫との対比。 三島という人は、サブカルやアングラに理解があった人、ど...

時系列的に寺山の人生がまとめられています。 俳句・短歌・詩・演劇・映画・競馬やボクシング批評、 「職業は『寺山修司』」 と言い放っていた彼の変遷が理解できると思います。 そんな中興味深いのは、第8章での三島由紀夫との対比。 三島という人は、サブカルやアングラに理解があった人、どころではなく、自らもそうした作品を書き、紹介をしてきた人です。 美輪明宏さんを間に入れることで、寺山と三島の共通性が浮き上がってきて、とても面白い。三島由紀夫と親しかったと自称する前都知事よりもはるかに、寺山のほうが精神において三島と近かったと思いますし、それがわかる1章です。 今年は没後30年。この機会に是非。 <目次> 第1章 父の戦病死と二人の“母”―寺山修司の生い立ち 第2章 孤独な少年は石川啄木にあこがれる―映画と俳句の関係 第3章 学生歌人の光と陰―『短歌研究』の特選と“模倣問題” 第4章 大学での初めての体験―恋愛とネフローゼと 第5章 シナリオ執筆で才能開花―一九六〇年を生きる 第6章 エロスのアナキストへ―『乾いた湖』と六〇年安保闘争の関係 第7章 結婚と『家出のすすめ』―寺山修司の思想的背景 第8章 ライバルは三島由紀夫―サブカルチャーの先駆者として 第9章 “価値紊乱の時代”の煽動者―六〇年代後半のアングラ文化 第10章 映画と演劇における“私の解体”―『田園に死す』『星の王子さま』『青ひげ公の城』など 第11章 天井桟敷の実験とその疾走―“演劇の革命”を求めて 終 章 私の墓は、私のことば―“不完全な死体”から“完全な死体”へ

Posted by ブクログ

2013/05/07

読み始めたのは5月の4日。寺山修司の命日である。 寺山修司は、私の高校生だった時分にはまだ存命であったが、既に死ぬことが予告のように世間に伝えられ、テラヤマ的に言うなれば「日々『完全な死体』となる」経過を「ぴあ」等の情報誌で知らされていた。舞台『レミング』や映画『さらば箱舟』など...

読み始めたのは5月の4日。寺山修司の命日である。 寺山修司は、私の高校生だった時分にはまだ存命であったが、既に死ぬことが予告のように世間に伝えられ、テラヤマ的に言うなれば「日々『完全な死体』となる」経過を「ぴあ」等の情報誌で知らされていた。舞台『レミング』や映画『さらば箱舟』などは、そうした"実況中継"と共に公演され制作リポートが伝えられるという状況だった。 ひとりの観客として眺めている当時の私にとって、寺山は、自らの死さえも演出しているようだった。 この本の著者・高取英氏と私は後に知り合うこととなったが、寺山ファンである私に天井桟敷時代のことを様々話してくれる。時代の生き証人と出会えたことは幸せだと思う。 寺山修司の最期に立ち会った著者の、寺山の死に臨む描写は生々しく、臨場感が胸に迫る。 冷静な作品分析も明瞭で整理されわかりやすい。 著者が寺山と交わした最後の会話が、裏ビデオ『洗濯屋ケンちゃん』を所望されたことだった、という。エロスの擁護者であったいかにも寺山修司らしいエピソードだな、と感じた。 名著だと思う。

Posted by ブクログ

2012/02/19

明日久々に奴婢訓を観るので何か寺山関係の文章を読もうと思って。文章の端々に高取英の愛情が感じられるが内容的には普通の伝記という感じ。

Posted by ブクログ

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