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獲物のQ ハヤカワ・ミステリ文庫

スー・グラフトン(著者), 嵯峨静江(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/早川書房
発売年月日 2006/01/15
JAN 9784150763671

獲物のQ

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2021/03/25

探偵キンジー16作目。 最初の作品から出ていたかどうか記憶が定かではないが、 毎回のように登場するインデックスカード。 これを使えば難事件が解決するのだろうか。 探偵をなりわいとしているわけではないが、 ちょっと使ってみたくなる。 さて、 一人で暮らし、単独で調査をしていると...

探偵キンジー16作目。 最初の作品から出ていたかどうか記憶が定かではないが、 毎回のように登場するインデックスカード。 これを使えば難事件が解決するのだろうか。 探偵をなりわいとしているわけではないが、 ちょっと使ってみたくなる。 さて、 一人で暮らし、単独で調査をしているという圧倒的に自由なキンジーの生き方は、 当然ひりひりとした孤独と背中合わせだ。 それはうらやましくもあり、好ましく思っているのだが、 それでも、今回、二人の初老の男性たちと組んで調べている姿には、 心温まるものがあった。 キンジー自身も居心地が良いらしい。 それぞれ、癌と心臓病という病を抱えながらお互いを心配している、 男性たちの関係が良いのかもしれない。 ジグソーパズルのピースを一つ一つ拾い集めるところから始めないといけない、 コールドケースの調査、というところが自分好みなのかもしれない。 キンジーの「家族」が少し関わる話だからかもしれない。 なじみのドーラン警部補から、未解決事件の調査を依頼されるキンジー。 警部補の親友で、癌が再発し余命わずからしい元刑事が、 身元不明の少女の殺人事件をどうしても解決したいと願っていると言われる。 刑事と元刑事と探偵の三人で追っていくが、 死体が発見されたのは、キンジーの祖母の土地だったため、 また親戚たちとの交流が再発したりもする。 一緒に暮らすことになった親友同士には、 末永く仲良くやってほしい。 元刑事にジャンクフードの美味しさを教えてしまったキンジーが、 後ろめたさを感じていたのが面白かった。

Posted by ブクログ

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