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仏教vs.倫理 ちくま新書

末木文美士(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 2006/02/08
JAN 9784480062871

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仏教vs.倫理

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商品レビュー

4

10件のお客様レビュー

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2019/07/14

人と人との間の関わり方が倫理なら、それを越える他者 との関わりにおいて宗教が立ち現れる。それは自分の中 の自分で抑えきれない何かだったり、あるいは死で あったり、そして死者であったりするのだが、その ような「人の間」を越えた他者との関わり方から仏教を 通して倫理というものを捕らえ...

人と人との間の関わり方が倫理なら、それを越える他者 との関わりにおいて宗教が立ち現れる。それは自分の中 の自分で抑えきれない何かだったり、あるいは死で あったり、そして死者であったりするのだが、その ような「人の間」を越えた他者との関わり方から仏教を 通して倫理というものを捕らえ直そうとする本。結局は 「ご先祖様」や「お天道様」の目がなくなってしまった 日本において、もう一度「死者」の存在と彼らが生者で ある我々に投げかける問いの意味を考えてみなければ ならないということを言っていると思うのだが、この本 を読んで得た一番の収穫はその点ではない。それは 「悟り」と「慈悲」は全く関係のないそれぞれ独立した 別個のものであるという視点だった。言われてみれば 全くその通りなのだが、今まで私はどこかで「悟った 人間だからこそ他者に慈悲を与えることができる」と 考えていた節があるのだ。悟った仏陀には当初布教する 意志はまったくなく、梵天の勧請によって初めて教えを 説くことに合意したという。人々に教えを説き苦しみ から救う慈悲が、悟りの真理の中核にあるわけではない という事実にあらためて気付かされた次第である。 悟ってはいるが慈悲のないもの、悟りにはほど遠いが 慈悲に溢れるものという存在もまったくないとは言い 切れない、ということだ。宗教や精神世界については底 が見えてきたと思っていた部分がある私だが、まだまだ 新たに知ることはたくさんあるのだなと思い知らされた 読書体験だった。虚往実帰。

Posted by ブクログ

2017/01/02

宗教に対する固定観念を 改めてくれる好著。 他者の極限としての死者の議論は、 大規模災害時の死生観を考える上で 示唆に富む。 新宮を中心に活動した、 高木顕明はぜひ調べてみたい。

Posted by ブクログ

2015/06/04

著者は、世俗の倫理を超えたところに宗教の固有の問題があるという観点から、「他者」や「死者」との共存という発想を、仏教の思想のうちに見ようとしています。 比較的平明な語り口で書かれた、30のエッセイから構成されており、日本の葬式仏教に対する評価や、戦没者の追悼をめぐる問題などにも...

著者は、世俗の倫理を超えたところに宗教の固有の問題があるという観点から、「他者」や「死者」との共存という発想を、仏教の思想のうちに見ようとしています。 比較的平明な語り口で書かれた、30のエッセイから構成されており、日本の葬式仏教に対する評価や、戦没者の追悼をめぐる問題などにも説きおよんでいます。一つひとつの話題は、あまり深く追求されてはいませんが、道徳と宗教の関係を考えるうえでの緒が示されているように感じました。

Posted by ブクログ

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