豊さんを近くから見たときの人間性が分かってどんどん読んでしまった。競馬の観点、というより本当に武豊というひとりの人間を書いたもの。競馬そのものや豊さんが騎乗してきた名馬たちすら、ここでは豊さんを語る手段のひとつでしかないというか。天才が天才と呼ばれる所以、豊さんの理想とするセルフイメージとかが垣間見れる。全てにおいて卓越している……人が出来うる予想とか想像とか妄想とか、完全に越えてるなと。でも全て豊さんの脳内にはあるんだわ。とにかくすごい人。鳥肌。本としての評価じゃなく、豊さんへの印象にしかなってないけどww

言わずと知れた天才騎手、武豊の素顔ともいえる一冊です。 しなやかな、と表現されることもある武騎手は文句の付けようの無い天才だと思うのですが、折に触れてみる 素の部分（騎乗中とは全く違う雰囲気）もまたとても魅力的な方だと思います。 私は趣味で競馬をしますが（趣味…うん、趣味なんでしょうね。時々、大きなレースは興味を持って前々から調べたりしますね）、オグリキャップに騎乗した’90の有馬記念、オグリの引退試合は記憶にありますよ。 …ええと、14年前だから７歳？…その頃は、昼間にぼおっとテレビで見ているだけで、一人の騎手は一頭の馬とセットだとか思ってました。何も知識は勿論ありません。 本書中でも『奇跡のラストラン』とされたその一戦、とても美しい馬だったなと幼心に記憶しています。 名馬といわれた一頭一頭との思い出、どのような人たちと出会い、成長してきたかということが、美談だけではなく素顔をたくさん交えつつ語られています。 競馬が好きな方も、武豊という名前くらいしか知らないという方にも読んで欲しい一冊です。 (2004年1月3日)