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蟹工船、一九二八・三・一五 岩波文庫

小林多喜二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2003/06/17
JAN 9784003108819

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商品レビュー

3.4

39件のお客様レビュー

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2010/05/28

あのプロレタリア文学…

あのプロレタリア文学の名作『蟹工船』。昨今労働者の権利が叫ばれて久しいが、ここには労働者の権利なんてこれっぽっちも考えられなかった時代の凄惨さが見事に表現されている。こういうのを読むと現代は幸せだなぁと思える。

文庫OFF

2010/05/28

プロレタリア文学。有…

プロレタリア文学。有名な「蟹工船」は壮絶な内容です。

文庫OFF

2022/09/21

蟹工船に集められた人たち。 彼らは日雇い労働者のようなもので、かつては土地の開墾や炭鉱で働き、たまたま今回はここに流れ着いた。 淡々と描かれる労働の描写は返って凄惨さを増す。 ひどいの一言では済まない感情が湧く。 炭鉱で働いていた祖父を思う。 昔々の話ではない。まだこのような状況...

蟹工船に集められた人たち。 彼らは日雇い労働者のようなもので、かつては土地の開墾や炭鉱で働き、たまたま今回はここに流れ着いた。 淡々と描かれる労働の描写は返って凄惨さを増す。 ひどいの一言では済まない感情が湧く。 炭鉱で働いていた祖父を思う。 昔々の話ではない。まだこのような状況が残っていたに違いないのだ… 戦争だけが祖父母の代の代名詞ではない。 過酷な過去を背負い、生きていくのはどんな心情だったことか。いくら年月が過ぎて幸せを手に入れても、拭いきれない思いがあったはず。 一般的にはプロレタリア文学として知られる本書であるが、個人的にはそんな想いを起こさせる小説だった。

Posted by ブクログ

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