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ガダラの豚
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ガダラの豚
¥550
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商品レビュー
4.3
44件のお客様レビュー
再読しようと探したけれど 見つからず.. 面白くて読むの止まらなかった記憶が.. 何十年も前の分厚い本だった 名前を聞いたので忘れないうちに 保存
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三十年ぶり(!)の再読。面白かったという記憶だけがあって、中味はほぼ忘れていたので、まるで初めて読むように楽しめて、トクした気分。いやもう、むちゃくちゃ面白かった! そうそう、三部構成だった、確か第三部が壮絶だったおぼえがあるぞ、と少し思い出しながら読み出した。第一部の舞台は日...
三十年ぶり(!)の再読。面白かったという記憶だけがあって、中味はほぼ忘れていたので、まるで初めて読むように楽しめて、トクした気分。いやもう、むちゃくちゃ面白かった! そうそう、三部構成だった、確か第三部が壮絶だったおぼえがあるぞ、と少し思い出しながら読み出した。第一部の舞台は日本。この段階で読みごたえたっぷり。テレビが煽った超能力ブーム(ユリ・ゲラーやスプーン曲げ。懐かし-)の内幕やら、怪しい新興宗教の実態やら、次々暴かれていくあたりは、それだけでとても面白い。一見、合理的な説明で片がつくように見せながら、背後で不穏な気配が高まっていく。そのあたりの塩梅が最高。 主人公である大生部教授一家は悲劇的な過去を抱えている。その一家をはじめ、教授の周辺の人たちや、テレビ界にうごめく人たちが実に個性的で、キャラが立ちまくっている。あ、これはあの人がモデルかな、と思わせる人もいて、まるで映画を観ているような気持ちになった。とにかく脇役がとても良い。 第二部はアフリカが舞台。ここでもまだ、私たちの慣れ親しんだ理屈の世界と、こちらから見ればスーパーナチュラルな別の理屈で動く世界とは、危うい均衡を保っているのだが、徐々に得体の知れない闇が迫ってくる。ラストでその力が炸裂し、怒濤の第三部へとつながっていくのだ。 第三部は再び日本。ここは以前読んだ時と同じく、「壮絶」としか言いようがない。スプラッター描写も少しあって、ちょっとひるむが、とにかく圧倒的な迫力がある。そう来るか!というサプライズもある。いやまったく堪能しました。久々に第一級のエンタメを読んだという満足感でいっぱいになった。 オマケ 本書の出版は1993年。ちょうど30年前になる。これくらい前の小説なんかを今読むと、PC的に(特にフェミ的に)どうよと思うことも多い。いやもちろん、今の価値観で昔を断罪すること(横行していると思う)の愚かさはわかっているつもりだが、あまりにあからさまだと、どうにも楽しめなくなってしまうのだ。その点、本書はほとんどひっかかりなく読めた。その点でも二重丸。らもさん、好きだったなあ。もっと読みたかった。
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アフリカ呪術、超能力、手品、仏教、心理学とありとあらゆる要素をぶち込んだ長編小説。 読むのに時間はかかったがとても面白かった。 科学的な部分と非科学的な部分がいいバランスで織り交ぜられており長編だが飽きずに読めた。
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