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魅せられたる魂(1) 岩波文庫

ロマン・ロラン(著者), 宮本正清(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 1989/11/16
JAN 9784003255414

魅せられたる魂(1)

¥550

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2010/05/28

激しく燃焼する偉大な…

激しく燃焼する偉大なる魂を持った一人の女性の自立と、劇的な運命との闘争の物語。

文庫OFF

2018/08/15

「わたし結婚なんかしようと思わない。ああいう独占的な関係に適するようにわたしむいていないの。あなたは言うでしょう、幾百万という女がそれに満足しているのだ、わたしはあまり真剣に考えすぎるのだって。でもわたしはそういう人間なんです、わたしは何でも真剣にとるのです、わたしは自分を与える...

「わたし結婚なんかしようと思わない。ああいう独占的な関係に適するようにわたしむいていないの。あなたは言うでしょう、幾百万という女がそれに満足しているのだ、わたしはあまり真剣に考えすぎるのだって。でもわたしはそういう人間なんです、わたしは何でも真剣にとるのです、わたしは自分を与えるとなれば、あまり与えすぎるのです。そうなると息もできなくなってしまう。首に石をつけて溺れるような気持なんです。それはわたしが十分に強くないからでしょう! わたしの人格は固まっていないのです。あまり強い絆――木蔦――はわたしの精力を吸いとってしまうのです。そしてわたしの分はいくらも残らなくなってしまいます。わたしは『相手』に気に入られようと、彼の望みどおりの理想像に似せようと一生懸命になるのです。そしてそれが悪い結果になるのです。自分の本性をあまり捨てると、人は自分に対する尊敬を失うのです。そしてもう生きては行かれなくなるのです。さもなければ、反抗して、人を苦しめるのです。・・・・・・わたしはひとりで生きるようにできているのです。(「魅せられた魂」ロマン・ロラン)

Posted by ブクログ

2017/04/08

百恵ちゃんが引退する少し前に「人はそれをスキャンダルと言う」というドラマをやっていた。サスペンスタッチでなかなか面白いドラマだった。 その原作がロマン ロランの魅せられたる魂だと知って読んでみた。 どちらも父親の死後、隠し子がいる事が判明し、腹違いの妹と出会うところから始まる。 ...

百恵ちゃんが引退する少し前に「人はそれをスキャンダルと言う」というドラマをやっていた。サスペンスタッチでなかなか面白いドラマだった。 その原作がロマン ロランの魅せられたる魂だと知って読んでみた。 どちらも父親の死後、隠し子がいる事が判明し、腹違いの妹と出会うところから始まる。 ドラマの蘭子はとんでもない性悪女で、何かと引っ掻き回してくれたけど、原作のシルヴィーは奔放なところはあるけれど、自力していて社会通念も持っている現代の我々からみたら好感度の高いチャーミングな女性。むしろ主人公のアンネットのほうが面倒臭い女。なんでしょう、自分から人生をややこしくしてしまっている。 妹との関係、息子との関係、今後の展開が楽しみ。

Posted by ブクログ

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