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喰いちがった結末 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:多面体のあなた.臭い仲.演技の報酬.幸運な男.もう一人のわたし.恥さらしな死.つかめない尻尾.喰いちがった結末 |
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販売会社/発売会社 | 光文社/ |
発売年月日 | 1988/02/20 |
JAN | 9784334706913 |
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喰いちがった結末
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このタイトルは、収録作品の一つのタイトルなのだけど、全編通して読んだ感想は、全てが色々な意味で「喰いちがっている」ということ。 それが、登場人物同士なのか、読者の予想なのかは物によるけど。 「多面体のあなた」→最初はありきたりな内容だと思ったけど、最後になって、見えていた事件の...
このタイトルは、収録作品の一つのタイトルなのだけど、全編通して読んだ感想は、全てが色々な意味で「喰いちがっている」ということ。 それが、登場人物同士なのか、読者の予想なのかは物によるけど。 「多面体のあなた」→最初はありきたりな内容だと思ったけど、最後になって、見えていた事件の全容がひっくり返るのが快感。 「臭い仲」→こんなアリバイトリックは見たことが無い。加納かどうかはさておき、こちらもどんでん返し。 「演技の報酬」→結末は分かりやすいんだけど、そこまでじっくりと読ませる力が凄い。 「幸運な男」→なんとも人を食ったような結末。犯人が仕掛ける罠がひっくり返るあたり、ニヤリとさせられる。 「もう一人のわたし」→サスペンス的な展開で読ませ、最後の最後で背筋がゾクッとする怖い結末。どんでん返しだらけ。 「恥さらしな死」→腹上死を必死で偽装する女三人、というスラプスティック的な展開なのだけど、ほんの少しの瑕疵から理詰めで真相が明らかになるのが面白い。そしてこちらもなかなか悪意のある結末。 「つかめない尻尾」→「多面体のあなた」の対ともいえる展開。ここまでするか……とやっぱり怖くなる。 「喰い違った結末」→登場人物は三人と少ないのに、最後まで物語の見え方がくるくると変わっていくのが面白い。
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