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宇宙論への招待
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宇宙論への招待
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商品レビュー
5
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1988年刊。①ニュートン「プリンキピア」の科学哲学史における革命的意義の、その前史を踏まえた解説と、②量子力学をベースに、大統一理論への現在までの道筋を解説する二部構成。Ⅱ部は個人的には難しすぎた。群論や時間の物理的表現等、文系頭ではついていくのが困難。他方、Ⅰ部は極めて明快。特に「普遍性を求めて多様性を捨象する統一思考は、学問の主流化、物理学の飛躍を招来した」こと、普遍的なもの、基本法則を担う要素の探求は、多様な事物の背後にある合理的なものの存在への信念と同値。社会・人間に対する西欧的思考への影響大。 以上は、非常に参考になるところ。西洋近代合理主義におけるデカルトの意義まで触れており、とても宇宙物理学の大家とは思えない。著者の博学・博識、そしてそれを解説する叙述の明快さには心底脱帽である。
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(「BOOK」データベースより) ニュートンのプリンキピアは宇宙論における第一の革命であった。そして今われわれは第二の革命、ビックバン宇宙論の進展の真只中にある。宇宙論の歴史の流れをこのように捉える著者が、プリンキピアの世界観とビッグバン宇宙論の対比に焦点をあてて、宇宙論の歴史を...
(「BOOK」データベースより) ニュートンのプリンキピアは宇宙論における第一の革命であった。そして今われわれは第二の革命、ビックバン宇宙論の進展の真只中にある。宇宙論の歴史の流れをこのように捉える著者が、プリンキピアの世界観とビッグバン宇宙論の対比に焦点をあてて、宇宙論の歴史を解説しながら、宇宙と物理と人間の関係に新しい光をあてる。
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学生時代に読んだ本だが、最近また物理関係の本が読みたくなり、読み返してみた。はしがきに「宇宙論入門のような書名でありながら、本書の内容はあまりそれらしいスタイルにはなっていない。」と書かれている様に、読み始めるとタイトルから想像していたものとはかなり違うと感じる。 内容は2部で構...
学生時代に読んだ本だが、最近また物理関係の本が読みたくなり、読み返してみた。はしがきに「宇宙論入門のような書名でありながら、本書の内容はあまりそれらしいスタイルにはなっていない。」と書かれている様に、読み始めるとタイトルから想像していたものとはかなり違うと感じる。 内容は2部で構成され、まず宇宙論に先立ってニュートン時代のプリンキピアが説かれ、その後ビッグバンが発見された事で、プリンキピアの宇宙観がどのように発達して行くかが述べられている。どちらかと言うと、宇宙を支配する物理法則に重点がおかれ、素粒子論や存在と認識と言った問題にまで触れられている。概念としては難しい事が、理路整然と述べられており、現代物理学の外観が俯瞰出来るような内容だと思う。説明が丁寧で、これから物理を学ぼうと考える人に対してその先を知りたいという知的欲求を起こさせるような書き方になっていると感じた。 本書は著者がプリンキピア300年の記念から、現代のビッグバン宇宙論とプリンキピアの対比をじっくりと考えたいという所から始まったのだと言う。読み返してみて、学生時代には気付かなかった考え方もあり、改めて面白い内容だったと感じた一冊である。
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