- 書籍
- 文庫
トペトロとの50年
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
トペトロとの50年
¥440
在庫なし
商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
装いは軽めの読み物だが、意外と重要な作品。 というのも、本書の半分は戦後の戦争後遺症の日々を(空漠とした日にもスケッチを。しかも女性をたくさん!)、さらに半分はトペトロの死に際しての思いを、書いている。 もう時間がないということを何度も。 哀切。 1995年の単行本なので、その後20年は生きるのだけれど、それでも哀切であることに変わりない。 そしていま読めば、水木の南方病が、先進国の傲慢と重なったり、ズレたりしている……その視点も持っておきたい。 「鬼太郎たちは実はいわば、トペトロたちなのだ(あまり大きな声では言えないが)。/どこかなんとなく”違った”人々。/しかも温かい。鬼太郎を守る側の一団のお化けたちはトライ族の方々に近いのだ。」
Posted by
水木ワールド全開!でも、文体はほかの作品に比べるとおとなしめかもしれない。このような経験をしたからこそ、多くのいい作品を生めたのだと再認識。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
意外とトペトロとの交流についてはさらっと書いてあったかな。 電車の中の女性をスケッチしたものの横に書いてある 但し書きがいちいち面白い。 「社会うらみ型」とか「婚期焦り型」とか…。 ここの本に書かれているように、生きるってトライ族の人の生活のように ひどくシンプルなものなのかもなと思った。 今はもう失われてしまったんだと思うと少し寂しくなった。
Posted by